[海外ニュース]2016.9.3
超注目の世界統一戦をWBAは非認定
GGG
 10日(日本時間11日)、英国ロンドンのO2アリーナで行われるWBA、WBC、IBF世界ミドル級王者、GGGことゲンナディ・ゲンナビッチ・ゴロフキン(34=カザフスタン/米)対IBF世界ウェルター級王者ケル・ブルック(30=英)戦について、WBAは世界戦として認定しない立場をあらためて明らかにした。試合はWBC、IBFタイトルマッチとして挙行される。
ブルック
 この試合が発表された直後、WBAは特別認可の手続きを経ていないとしてタイトル戦として認可しない方針を打ち出した。その後、7月下旬にゴロフキン側から特別認可申請が出されたのを受けWBAは選手権委員会に諮った。しかし、ブルックがミドル級で試合をした実績がないため安全面、健康面で問題があるとして、9月1日に「防衛戦とは認めない」という当初の方針どおりの決定を出した。ただし、WBAはゴロフキンのスーパー王座を剥奪することはせず、形式上は無冠戦として扱うことになりそうだ。これによりゴロフキン対ブルックはWBCとIBFのタイトルマッチということになり、もしゴロフキンが敗れた場合はWBAスーパー王座を含めた3団体の王座を失い、ブルックはWBCとIBF2団体の王座を獲得することになる。ゴロフキンがKO勝ちを収めた場合、連続KO防衛記録をどう扱うか、識者やファンの見解が分かれることになりそうだ。