パッキャオの試合は08年以降、トップランク(TR)社が主催、HBOテレビがPPVで放送してきたが、近年は契約件数が減少。今年4月のティモシー・ブラッドリー(米)との第3戦は10億円前後の赤字だったと報告されている。こうしたなかTR社はバルガス対パッキャオ戦をセットしたわけだが、もともとHBOは11月19日にセルゲイ・コバレフ(露/米)対アンドレ・ウォード(米)の3団体統一世界ライトヘビー級タイトルマッチをPPVで放送することになっていたこともあり、1ヵ月に2試合のPPVは無理と判断。バルガス対パッキャオのPPV放送を見送ることになったようだ。ボブ・アラム・プロモーターは「パッキャオは事実上のフリー・エージェント状態」とメディアに語っている。HBOと別の放送形態を模索するのか、あるいはライバルでもあるショータイムが乗り出すのか。リング外の動きも気になるところだ。