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[海外ニュース]2016.8.5

アラム氏「決定ではない」

パッキャオをプロモートするアラム氏
 昨日、マニー・パッキャオ(37=比)の復帰戦の相手についてWBO世界ウェルター級王者ジェシー・バルガス(27=米)の名前が挙がったことについて、トップランク社のボブ・アラム・プロモーターが「まだ決まったわけではない」と、先行する報道を牽制した。パッキャオの復帰戦は11月5日、米国ネバダ州ラスベガスのトーマス&マックセンターで行われる予定になっている。
 パッキャオの復帰戦の相手についてバルガスの名前を挙げたのは、元6階級制覇王者のビジネス・マネージャーと、アドバイザーのマイケル・コンツ氏で、ふたりとも「パッキャオの選択」とメディアにコメントした。しかし、7日にフィリピンに行ってパッキャオと話を詰める予定のアラム氏は「まだ(バルガスが)正式に決まっているわけではない。すべてがセットされているならば私がフィリピンに行く必要がないじゃないか。相手を選ぶのはマイケル(コンツ氏)ではなく、パッキャオなんだ」と釘を刺した。
 もともとパッキャオの復帰戦の相手候補はエイドリアン・ブローナー(米)、テレンス・クロフォード(米)、そしてバルガスの3人に絞られていたが、アラム氏と敵対するアル・ヘイモン氏傘下のブローナーが報酬アップを要求して脱落。いまはクロフォードとバルガスのふたりが候補として残っている。両者ともキャメロン・ダンキン氏がマネージャーを務め、プロモートはトップランク社が行っており三者の関係は良好と伝えられる。アラム氏は次代のスターと期待を寄せるクロフォードを推している様子だが、パッキャオ側はクロフォードのスタイルとは噛み合わないとして敬遠気味と伝えられる。アラム氏とパッキャオの直接会談を経て、どんな結論が出るのか要注目だ。