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[海外ニュース]2016.4.25

GGGを巡る動き

ゲンナディ・ゴロフキン
 23日にドミニク・ウェイド(26=米)を相手に16度目の防衛戦に臨んだばかりのミドル級WBAスーパー王座、WBC暫定王座、IBF王座に君臨するGGGことゲンナディ・ゲンナビッチ・ゴロフキン(34=カザフスタン/米)の今後が、大きな注目を集めている。 ※ゴロフキン対ウェイドは今夜9時からWOWOWライブ「エキサイトマッチ」で放送。ほかにローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)対マクウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)のWBC世界フライ級タイトルマッチ、ケル・ブルック(英)対ケビン・ビジエール(カナダ)のIBF世界ウェルター級タイトルマッチも放送。
ゲンナディ・ゴロフキン
 ゴロフキンは23日、IBFの指名挑戦者ドミニク・ウェイド(米)を子ども扱いにしたすえ2回でKO、16連続KO防衛を果たした。連続KO勝ちは22、通算戦績は35戦全勝(32KO)と手のつけられない強さを誇る。そんな絶対王者に対しWBCは正王者のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)との団体内統一戦を義務づけている。ゴロフキンは大歓迎しているが、5月7日にアミール・カーン(英)との対戦を控えているアルバレスは乗り気ではない。仮にカーンを退けて防衛を果たした場合、WBCはカーン戦から15日以内にゴロフキンとの対戦の可否を決めるよう求めており、否のときはWBC王座は剥奪されることになる。その場合、ゴロフキンがWBCの正王者に昇格することになる。
 こうした流れがある一方、WBAもゴロフキンに団体内の統一戦を課す方針を打ち出している。専門サイトboxingscene.comによると、WBAのレギュラー王者であるダニエル・ジェイコブス(米)との対戦を求める、とヒルベルト・ヘスス・メンドサ会長が話しているというのだ。今後の動きとして考えられるのは、アルバレスがカーンに勝ってゴロフキン戦を拒否 ⇒ アルバレスのWBC王座剥奪&ゴロフキンがWBC正王者に昇格 ⇒ WBAがジェイコブスとの団体内統一戦を強制 という流れだが、そう簡単にことが運ぶとは思えない。K2プロモーションズ傘下のゴロフキンの試合がHBOテレビで放送されてきたのに対し、アル・ヘイモン氏傘下のジェイコブスの試合がショータイムで放送されてきた経緯があるからだ。この対立関係がクリアにならないかぎりゴロフキン対ジェイコブスの実現は難しいといえる。17連続KO防衛のタイ記録がかかるゴロフキンの次戦の相手は、はたして誰になるのだろうか。