[メキシコ情報]2016.4.15
生還した元王者ラバナレス
 辰吉丈一郎との2度にわたる激闘で知られる元WBC世界バンタム級王者ビクトル・ラバナレス(53=メキシコ)が長年のアルコール依存症を克服し、このほどWBC主催の記者会見に出席した。
 ラバナレスは92年にWBC世界バンタム級暫定王座を獲得し、半年後には辰吉を破って正王座についた。しかし、V2戦で敗れ、93年の暫定王座決定戦では辰吉に判定負けを喫した。その後も現役を続けたが、03年の試合を最後に73戦49勝(26KO)21敗3分のレコードを残して実戦から遠ざかった。キャリア晩年からアルコール依存症と伝えられ、廃人寸前といわれたこともあった。近年はリハビリ施設に入所して回復に努めていると報じられていた。その甲斐あってクリーンな体になったようで、恒例のWBC記者会見にもベルト持参で現れた。