[試合結果]2015.11.29
デゲールvsビュテ
IBF世界スーパーミドル級王者ジェームス・デゲール(29=英)対元王者ルシアン・ビュテ(35=ルーマニア/カナダ)のタイトルマッチ12回戦は28日(日本時間29日)、挑戦者のホームでもあるカナダのケベックで行われた。
○ジェームス・デゲール(英)
12回判定(3対0)
×ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)
2代前のIBFベルト保持者で今回は挑戦者でもあるビュテのホーム、ケベック市のビデオトロン・センターは熱狂的なファンで埋まった。戦前、「デゲールには大きな重圧がかかるはず」とビュテが言っていたとおりの状況になったが、試合では08年北京五輪金メダリストが慌てることなく挑戦者をコントロールしていった。同じサウスポーだがビュテが強打を振り抜くタイプなのに対し、デゲールは機をみて構えを右にチェンジするなど変則的な一面も持っている。この日もデゲールはより速く、より忙しく動き、徐々に差を広げていった。ビュテは前に出るものの決定的なダメージを与えるパワーパンチを打ち込むことができないまま試合終了のゴングを聞くことになった。アクションの多い好ファイトだったが、手数とヒット数で勝るデゲールが116対112、117対111(二者)の判定をものにした。初防衛に成功したデゲールは23戦22勝(14KO)1敗。返り咲きを阻まれたビュテは35戦32勝(25KO)3敗。
セミではWBC世界ライトヘビー級挑戦者決定戦が行われ、2位のエレイデル・アルバレス(コロンビア/カナダ)が1位のイサック・チレンバ(マラウィ/南ア)に2対0の12回判定勝ちを収めた。118対110、115対113、114対114の判定をものにしてアドニス・スティーブンソン(ハイチ/カナダ)への指名挑戦権を手に入れたアルバレスは19戦全勝(10KO)、チレンバは29戦24勝(10KO)3敗2分。
同じくアンダーカードにはWBC世界スーパーライト級1位のアミール・イマム(米)が出場したが、エイドリアン・グラナドス(米)に8回TKO負けを喫する番狂わせとなった。昨夜のペドロ・ゲバラ(メキシコ)対木村悠(帝拳)と同様、12対1のオッズで圧倒的有利とみられていたイマムは、初回に右で先制のダウンを奪う好スタートを切った。しかし、2回からはグラナドスの反撃にあって四苦八苦。とうとう8回に捕まり、ロープを背にして連打を浴びてダウン、万事休した。それまでの採点でも66対64、67対65、66対66の2-0でグラナドスがリードしていた。WBC王者ビクトル・ポストル(ウクライナ)への指名挑戦権を失ったイマムは18戦17勝(12KO)1敗。9月に米国カリフォルニア州モンテベロで元日本ランカーの高橋岳に8回判定勝ちを収めているグラナドスは23戦17勝(12KO)4敗2分。
12回判定(3対0)
×ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)
2代前のIBFベルト保持者で今回は挑戦者でもあるビュテのホーム、ケベック市のビデオトロン・センターは熱狂的なファンで埋まった。戦前、「デゲールには大きな重圧がかかるはず」とビュテが言っていたとおりの状況になったが、試合では08年北京五輪金メダリストが慌てることなく挑戦者をコントロールしていった。同じサウスポーだがビュテが強打を振り抜くタイプなのに対し、デゲールは機をみて構えを右にチェンジするなど変則的な一面も持っている。この日もデゲールはより速く、より忙しく動き、徐々に差を広げていった。ビュテは前に出るものの決定的なダメージを与えるパワーパンチを打ち込むことができないまま試合終了のゴングを聞くことになった。アクションの多い好ファイトだったが、手数とヒット数で勝るデゲールが116対112、117対111(二者)の判定をものにした。初防衛に成功したデゲールは23戦22勝(14KO)1敗。返り咲きを阻まれたビュテは35戦32勝(25KO)3敗。
セミではWBC世界ライトヘビー級挑戦者決定戦が行われ、2位のエレイデル・アルバレス(コロンビア/カナダ)が1位のイサック・チレンバ(マラウィ/南ア)に2対0の12回判定勝ちを収めた。118対110、115対113、114対114の判定をものにしてアドニス・スティーブンソン(ハイチ/カナダ)への指名挑戦権を手に入れたアルバレスは19戦全勝(10KO)、チレンバは29戦24勝(10KO)3敗2分。
同じくアンダーカードにはWBC世界スーパーライト級1位のアミール・イマム(米)が出場したが、エイドリアン・グラナドス(米)に8回TKO負けを喫する番狂わせとなった。昨夜のペドロ・ゲバラ(メキシコ)対木村悠(帝拳)と同様、12対1のオッズで圧倒的有利とみられていたイマムは、初回に右で先制のダウンを奪う好スタートを切った。しかし、2回からはグラナドスの反撃にあって四苦八苦。とうとう8回に捕まり、ロープを背にして連打を浴びてダウン、万事休した。それまでの採点でも66対64、67対65、66対66の2-0でグラナドスがリードしていた。WBC王者ビクトル・ポストル(ウクライナ)への指名挑戦権を失ったイマムは18戦17勝(12KO)1敗。9月に米国カリフォルニア州モンテベロで元日本ランカーの高橋岳に8回判定勝ちを収めているグラナドスは23戦17勝(12KO)4敗2分。