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[海外ニュース]2015.10.11

英国のダブル世界戦

左:フラガナン 右:マグダレノ
 WBOライト級タイトルマッチ、王者テリー・フラナガン(26=英)対ディエゴ・マグダレノ(28=米)、WBOスーパーウェルター級王座決定戦、リアム・スミス(27=英)対ジョン・トンプソン(26=米)のダブル世界戦は10日(日本時間11日)、英国マンチェスターで行われた。
フラガナンが圧勝
〇テリー・フラナガン(英)
 2回2分38秒TKO
×ディエゴ・マグダレノ(米)

〇リアム・スミス(英)
 7回1分44秒TKO
×ジョン・トンプソン(米)

 接戦が予想されたサウスポー対決だが、意外にも一方的な展開になった。初回から不安定な動きが目立ったマグダレノに対し、フラナガンは2回に右フックのカウンターを浴びせて先制のダウンを奪う。再開後、左アッパーでロープに追い込むと、今度は連打で2度目のダウンを与えた。ここも立ち上がって試合を続けたマグダレノだが、ほどなくして3度目のダウンを喫してしまう。それでも試合は続行されたが、挑戦者がロープに詰まったところでレフェリーが試合をストップした。7月の決定戦でホセ・セペダ(メキシコ)が肩を痛めたため2回終了TKO勝ちを収めて王座を獲得したフラナガンは、初防衛を果たすとともに戦績を29戦全勝(12KO)に伸ばした。2年半前、ローマン・マルチネス(プエルトリコ)の持つWBO世界スーパーフェザー級王座に挑んで判定負けを喫しているマグダレノは、 2度目のチャンスも生かすことができなかった。30戦28勝(12KO)2敗。
スミスがトンプソンJrを7回に沈めた
 WBOのスーパーウェルター級王座決定戦は、3位のスミスが5位のトンプソンに7回TKO勝ちを収め、デメトリアス・アンドレイド(米)が剥奪された王座を継承した。試合はアウトボクサーのトンプソンが序盤で主導権を奪ったが、徐々にスミスが挽回。6回には明確なダメージを与え、続く7回に右を浴びせてダウンを奪ってけりをつけた。スミスは22戦21勝(11KO)1分。ポール、スティーブン、リアム、カルムの「スミス4兄弟」のなかで最初に世界一の座を手に入れた。トンプソンは19戦17勝(6KO)2敗。