[海外ニュース]2015.9.29
H級指名防衛戦指令
スライマン会長
WBCのマウリシオ・スライマン会長はこのほど、同団体の世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(29=米)に対し、「次戦でアレクサンデル・ポベトキン(36=露)との指名防衛戦に応じなければならない」とメディアに話した。
デオンタイ・ワイルダー
ワイルダーは今年1月、バーメイン・スティバーン(ハイチ/米)に判定勝ちを収めて王座を獲得し、6月に初防衛戦、9月に2度目の防衛戦を行い、ともにTKO勝ちを収めている。この間、WBCはポベトキンとの指名防衛戦を行うよう指令を出してきたが、両陣営間で先送りの合意があったため2度の防衛戦を容認してきた経緯がある。しかし、ワイルダー側がさらに選択防衛戦を計画中とも伝えられることから、WBCが王者陣営に釘を刺したものと思われる。ワイルダー対ポベトキンは来年2月か3月が有力とみられているが、交渉が不調に終わった場合はWBCが興行権入札を命じることになりそうだ。なお、ポベトキンは11月4日にロシアで元世界王座挑戦者マリウス・ワフ(ポーランド/米)を相手に前哨戦を行うことになっている。