[海外ニュース]2015.6.17
チャガエフ 1年ぶりのリング
風雲急を告げるヘビー級トップ戦線でひとり取り残された印象のWBAレギュラー王者ルスラン・チャガエフ(36=ウズベキスタン/独)が7月11日、ドイツのマグデブルグでフランチェスコ・ピアネッタ(30=イタリア/独)を相手に初防衛戦を行う。
チャガエフは昨年7月、フレス・オケンド(プエルトリコ/米)に判定勝ちを収めて現在の王座を獲得。09年6月、ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)にWBA王座を奪われてから5年ぶりの返り咲きだった。しかし、その5ヵ月後、コンビを組んでいたフリッツ・シュドネック・トレーナー(独)が67歳で死去。以後はギジェルモ・リゴンドー(キューバ/米=WBA&WBO世界スーパーバンタム級王者)やミゲール・コット(プエルトリコ=4階級制覇王者)を指導した実績を持つペドロ・ディアス・トレーナー(キューバ/米)に師事している。1年ぶりのリングを前にチャガエフはハンブルグでトレーニングを続けており、「すごく調子はいい。20代半ばのころの感覚だよ。1年も空いたので飢えているんだ。ピアネッタには気の毒だが、彼にはまったく(勝つ)可能性がないだろう」と断言している。戦績はチャガエフが36戦33勝(20KO)2敗1分、13年5月のクリチコ戦に続く2度目の世界挑戦となるピアネッタは33戦31勝(17KO)1敗1分。ヘビー級タイトルマッチでは珍しいサウスポー同士の試合となる。