[海外ニュース]2015.6.3
存在感増すベテルビエフ
セルゲイ・コバレフ
ライトヘビー級でWBAとWBCで4位、IBF2位、WBO5位にランクされるアルツール・ベテルビエフ(30=露/カナダ)が、同級3団体統一王者セルゲイ・コバレフ(32=露/米)への挑戦を希望している。ベテルビエフは12日(日本時間13日)、米国イリノイ州シカゴでWBC34位のドウドウ・ヌグンブ(33=コンゴ民主共和国/仏)と対戦することになっている。
セルゲイ・コバレフ
ベテルビエフはアマチュア時代に2度、コバレフに勝ったことがあるが、コバレフは「ジャッジの不当な採点で負けた」と主張している。こうしたこともありベテルビエフはプロでも自分が最強であることを証明したいのだという。「もう一度(コバレフと)戦いたいかと問われれば、『もちろん』と答えるよ。他の世界王者との対戦に関しても同じさ」とコメントしている。そのうえで「コバレフは世界で最強のボクサーのうちのひとりだと思う。彼は実力で世界王者になったのだから尊敬している。でも、(WBC王者の)アドニス・スティーブンソン(ハイチ/カナダ)との試合を蹴ったことには驚いている」と話している。2度の五輪出場後、2年前にプロ転向を果たしたベテルビエフは8戦全KO勝ちで、すでに元世界王者のタボリス・クラウド(米)、ガブリエル・カンピージョ(スペイン)らを衝撃的なKOで下している。ヌグンブは40戦34勝(13KO)6敗。メインではエリスランディ・ララ(キューバ/米)対デルビン・ロドリゲス(ドミニカ共和国)のWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチが組まれている。