[試合速報]2015.3.15
L.ヘビー級統一世界戦
WBA、IBF、WBC世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(31=露/米)は14日(日本時間15日)、元WBC同級王者ジャン・パスカル(32=ハイチ/カナダ)を相手にカナダのモントリオールで通算5度の目の防衛戦に臨んだ。
試合3日前の記者会見で乱闘寸前のハプニングが発生したように、決戦前から両者はエキサイトぎみだった。特に返り咲きを狙うパスカルは対抗心をむき出しにしていた。試合は無類の強打者コバレフが左ジャブで先制して右に繋げるパターンで先行。しかし、パスカルもカウンター・アタックを狙って士気の高いところを示す。最初の大きなヤマは3回に訪れた。連打を浴びて後退した挑戦者に、さらに王者の右がフォローされると、パスカルの上半身がロープの間から飛び出してしまった。レフェリーはこれをダウンと判断してカウントを数えた。流れは大きくコバレフに傾いたが、続く4回にはパスカルも右を好打して盛り返した。その後も両者は激しいパンチを交換、エキサイティングな時間が続いた。そんな激闘にけりがついたのは8回のことだった。連打でダメージを与えたコバレフがパスカルをコーナーに追い込み、ここまでかと思われたところで自らスリップダウン。いったんは窮地で脱したかにみえたパスカルだが、被っていたダメージは甚大だった。直後に再びコーナーに追い込まれ、ガードの外側から右を2発被弾。ダウン寸前に陥ったところでレフェリーが割って入った。WBO王座5度目、WBAとIBF王座の初防衛に成功したコバレフは28戦27勝(24KO)1分。4月4日にV5戦を予定しているWBC王者アドニス・スティーブンソン(ハイチ/カナダ)との統一戦が期待されている。返り咲きを阻止されたパスカルは34戦29勝(17KO)3敗1分1無効試合。
前座ではIBF世界ヘビー級挑戦者決定戦が行われ、2位のビャチェスラフ・グラツコフ(ウクライナ/米)が4位のスティーブ・カニンガム(米)に12回判定勝ちを収めている。116対112(二者)、115対113の判定をものにした08年北京五輪スーパーヘビー級銅メダリスト、グラツコフは21戦20勝(12KO)1分。元IBF世界クルーザー級王者カニンガムは35戦28勝(13KO)7敗。
同じく前座に出場したライトヘビー級の世界ランカー、イサック・チレンバ(マラウィ/南ア)は、ワシリー・レピキン(露)に10回判定勝ちを収めた。採点は100対90、99対91(二者)と大差がついていた。チレンバは28戦24勝(10KO)2敗2分、レピキンは18戦17勝(9KO)1敗。
同じく前座に出場したライトヘビー級の世界ランカー、イサック・チレンバ(マラウィ/南ア)は、ワシリー・レピキン(露)に10回判定勝ちを収めた。採点は100対90、99対91(二者)と大差がついていた。チレンバは28戦24勝(10KO)2敗2分、レピキンは18戦17勝(9KO)1敗。
メホンツェフは31秒で圧勝!
12年ロンドン五輪ライトヘビー級金メダリストで、現在はWBC11位にランクされるイーゴリー・メホンツェフ(30=露)は14日(日本時間15日)、米国カリフォルニア州グレンデールでマルセロ・ダシルバ(34=ブラジル)に31秒でTKO勝ち、プロ8連勝(7KO)を飾った。
サウスポーのメホンツェフは最初に放った一撃で元ブラジル王者を戦闘不能にした。左肩を脱臼したダシルバは26戦21勝(16KO)5敗。
12年ロンドン五輪ライトヘビー級金メダリストで、現在はWBC11位にランクされるイーゴリー・メホンツェフ(30=露)は14日(日本時間15日)、米国カリフォルニア州グレンデールでマルセロ・ダシルバ(34=ブラジル)に31秒でTKO勝ち、プロ8連勝(7KO)を飾った。
サウスポーのメホンツェフは最初に放った一撃で元ブラジル王者を戦闘不能にした。左肩を脱臼したダシルバは26戦21勝(16KO)5敗。