[試合結果]2015.3.1
ミドル級WBA暫定戦
 WBA世界ミドル級暫定王者ドミトリー・チュディノフ(28=露)は28日(日本時間3月1日)、クリス・ユーバンク・ジュニア(25=英)を相手に英国ロンドンで3度目の防衛戦に臨んだ。
〇クリス・ユーバンク・ジュニア(英)
 12回2分11秒TKO
×ドミトリー・チュディノフ(露)
 17対6で有利とみられていたユーバンクは2回、チュディノフの左目上を切り裂いて優位に立った。敵地であることを意識してか、あるいは傷を気にしてかチュディノフは果敢に打って出たが、なかなかユーバンクを捕えることはできなかった。最終回、ユーバンクが連打をたたみかけるとレフェリーが割って入り新王者が誕生した。11回までの採点も106対103、108対101、107対102でユーバンクがリードしていた。90年代初頭にミドル級とスーパーミドル級の2階級を制覇した父親に続いて世界王者になったユーバンクは、20戦19勝(14KO)1敗。唯一の敗北は昨年11月、ビリー・ジョー・サウンダース(英)戦で2対1の判定を落としたもの。試合後、さっそくユーバンクはサウンダースとの再戦を希望するコメントを発している。3度目の防衛に失敗したチュディノフは17戦14勝(9KO)1敗2分。
 この日はWBO世界ヘビー級1位のタイソン・フューリー(英)対3位のクリスチャン・ハマー(ルーマニア/独)のランカー対決も行われ、フューリーが8回終了TKO勝ちを収めている。試合は身長206センチのフューリーが5回に右でダウンを奪うなど一方的だった。8回終了時、ハマー陣営が棄権を申し入れて試合は終わった。その時点までの採点は三者とも80対71と大差がついていた。ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)への指名挑戦権をキープしたフューリーは24戦全勝(18KO)、ハマーは21戦17勝(10KO)4敗。