[海外ニュース]2015.1.9
スティバーン「KO狙わない」
バーメイン・スティバーン
 来週末17日(日本時間18日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで初防衛戦に臨むWBC世界ヘビー級王者バーメイン・スティバーン(36=ハイチ/カナダ/米)が、32戦全KO勝ちのデオンタイ・ワイルダー(29=米)との試合について、これまでとは一転して「KOは狙わない」と話している。
バーメイン・スティバーン
 32戦すべてを4ラウンド以内で片づけているワイルダーに注目が集まるが、スティバーンも26戦24勝(21KO)1敗1分と8割を超す高いKO率を誇る強打者だ。昨年5月の王座決定戦でクリス・アレオーラ(米)を倒した右ストレートは破壊力があり、連打の回転も速い。オッズは約3対2でワイルダー有利と出ているが、スティバーンの勝利を推す専門家も少なくはない。王者自身も「長いラウンドを戦うつもりはない。短い夜になるだろう」と事実上の前半KO宣言をしてきた。しかし、ここにきて「KOを狙うわけではなく、とにかく彼を叩きのめすことに集中するよ。彼はあれこれと喚いているが、宣伝にはちょうどいい。でも、誰が勝つのかということは多くの人が知っているはずさ。私は12ラウンドも経験しているし、終盤でもパワーは残っている」と、暗に終盤勝負をイメージさせるコメントを発している。ワイルダーが8年ぶりにヘビー級王座を米国に取り戻すのか、それともスティバーンが意地をみせるのか。注目の一戦が9日後に迫ってきた。