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[海外ニュース]2014.11.30

フューリーが挑戦権獲得

 WBO世界ヘビー級挑戦者決定戦、4位のタイソン・フューリー(26=英)対1位のディレック・チゾラ(30=ジンバブウェ/英)の12回戦は29日(日本時間30日)、英国ロンドンのエクセル・アリーナで行われ、フューリーが10回終了TKO勝ちを収めた。
 身長187センチ、リーチ188センチ、体重109.5キロのチゾラに対し、フューリーは身長206センチ、リーチ216センチ、体重119.7キロと体格で大きく勝っている。その恵まれた体を生かし、フューリーは序盤からジャブを突いてチゾラをコントロールしていった。接近しないと仕事ができないチゾラは距離を潰そうと試みたが、2回に左構えにスイッチしたライバルの大きな体に阻まれて目的を果たせないままラウンドを重ねることになった。10回、フューリーは失速したチゾラを追い立て、ロープやコーナーに詰めて差を広げた。逆転を諦めたのか、この回が終了するとチゾラは棄権を申し出て、あっけなく勝負は決まった。3年前の判定勝ちに続いて連勝したフューリーは、英国王座、英連邦王座に加えWBOの指名挑戦権をゲット。3月か4月にウラジミール・クリチコ(ウクライナ)に挑戦することになりそうだ。23戦全勝(17KO)。チゾラは25戦20勝(13KO)5敗。  セミファイナルではWBO世界ミドル級挑戦者決定戦が行われ、2位のビリー・ジョー・サウンダース(英)が9位のクリス・ユーバンク・ジュニア(英)に2対1の12回判定勝ちを収めた。試合直前になって4対3とオッズでは逆転したユーバンクだが、序盤で出遅れたのが響いた。中盤で追い上げて五分に戻したものの終盤で再びサウスポーのサウンダースにリードを許した。採点は115対114、115対113でサウンダース、もうひとりは逆に116対113でユーバンクを支持していた。13日に米国ラスベガスで行われるマット・コロボフ(露/米)対アンディ・リー(英/アイルランド)の勝者に対する指名挑戦権を獲得したサウンダースは21戦全勝(11KO)。EBU欧州、英国、英連邦の3王座も保持している。ユーバンクは19戦18勝(13KO)1敗となった。