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[ニュース]2010.2.21

山口、悲願の王座奪取!

左:藤本 右:山口
 20日、後楽園ホールで行われた東洋太平洋女子スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦、注目の日本女子対決は、挑戦者・同級1位・山口直子(具志堅)が王者・藤本りえ(協栄)を9R1分55秒TKOで下し、悲願のタイトル獲得に成功した。
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 試合は、4Rに藤本がダウンを奪い序盤を3-0でリードするも、今回の階級アップでパワーの増した山口がジャブから男子顔負けの回転のある連打で藤本を攻め続け、9Rのラッシュでついにレフェリーストップを呼び込んだ。
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 控え室の会見で山口は「やっとベルトが獲れて嬉しい。もっと緻密な詰め将棋のようなボクシングが理想だが、まだまだ甘い。でも階級が上がりパワーが増したし、今日は左が良かった。スタミナもつき自信になった」と喜びのコメント。
 4Rのダウンについて山口は「タイミング良く合わせられたが、効いてはいなかった。自分もいっぱいいっぱいだったので、途中経過のポイントは聞こえなかった。藤本さんはいつもポーカーフェイスで、自分のパンチが効いているのかわからなかった」と激戦を振り返った。
 最後に、山口は取材陣に「今日はどうでしたか?」と問いかけ、記者が最高に良い試合だったと答えると「面白いと言ってもらえる試合が出来たことが一番嬉しい」と語り、熱戦の後が残ったその顔に満面の笑みをこぼした。
 2008年5月にスタートし、早くも2年が経とうとしている女子興行。名ドラマのひとつが誕生した今回、女子興行は確実に日本ボクシング界にその足跡を残している。