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[試合後会見]2014.6.23

日本フェザー級タイトル戦

細野、バズーカ炸裂
 23日、後楽園ホールでは「フェニックスバトル」が開催された。メインイベントの「日本フェザー級タイトルマッチ」では再び世界戦のリングを目指す王者・細野悟(大橋)が、急遽変更となった無敗の挑戦者・関豪介(角海老宝石)と激突。試合後の両者に話を聞いた。
関の健闘が光る
 開始と同時に挑戦者・関がワンツー、フックで仕掛け、王者・細野をコーナーに追い込む。しかし細野は、すぐに距離を取ってジャブ、ストレートを浴びせ立て直す。2Rも関が圧力をかけ、再びコーナー、ロープに詰めてはフック、アッパーの連打で襲いかかる。スロースタートの細野は打ち合ってなんとか対応。まだ余裕がありそうだが、関のスピードと手数に序盤は劣勢が続く。4R、細野の体が温まりだし、ここから徐々にギアチェンジ。得意の左フック、ボディを決め流れを引き寄せる。関は右目上をバッティングでカットするアクシデントに見舞われたが、真っ向から打ち合いベルトへの執念を見せる。ウィービングする細野に左ストレートを届かせるが、その分もらうパンチも多く、ダメージは関の方が大きい。細野は、途中採点を3者とも48-47の3-0リードで折り返すと6Rはジャブ、ストレート、フックで関を猛追。6R終了のゴングでフラフラになりながら自陣に戻った関にセコンドが棄権を申し出、ここでストップ。奮闘した関はプロ18戦目にして初黒星。細野が日本王座2度目の初防衛に成功した。
まだまだやるぞと関
 先に控室に戻った関は「一発のもらい方が悪かった。細野選手は打っても打っても入ってきた。手応えはあったがひるまなかった。判定は考えずに前半で試合を決め、後半は逃げ切るつもりだった。もっと足を使って動きたかったが、最後は打ち合ってしまった」と試合を振り返った。

 最後に関は「これ以上できないくらい練習を積んで残念だが、まだまだやります」と意欲をみせた。
細野は冷静に振り返る
 リング上で「とりあえず勝てて良かった。まだボクシングを続けられるのが嬉しいです」と話した王者・細野は控室での会見で「最初、相手の距離を見ていたが、ポイントを取られてきたので攻めていった。パンチも当たって効いたのが分かった。これからだと気合いを入れたが終わってしまった」と試合振り返った。
良い出来だったと大橋会長
 会見に同席した大橋会長は「細野のパンチをもらっても耐える関選手の打たれ強さは凄かった。細野は中盤から終盤にかけていくのが持ち味だが、1、2ラウンドは取られていたので出だしが課題。それでも良い出来だったと思う」と笑顔をみせた。
狙うは世界
 最後に細野は「距離感を掴む課題があるが、4度目の世界戦に向けて内容はもちろん、最低でも勝っていきたいです」と意気込みを語った。