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[試合後会見]2014.6.10

日本Sフェザー級タイトル戦

ロープに追い込む内藤
 9日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ&DANGAN」では2つの日本タイトル戦が行われた。ファイナルの「日本スーパーフェザー級タイトルマッチ」では、初防衛戦となる王者・内藤律樹(E&Jカシアス)が、指名挑戦者・玉越強平(千里馬神戸)と激突。試合後の両者に話を聞いた。
内藤が初防衛に成功
 内藤は玉越の右を警戒しながらプレス。早くも1R終了間際に左ストレートで相手の顔を跳ね上げる。玉越も距離を詰めさせず、小刻みにジャブを打ってはフェイントを交えた右ストレートを上下に打ち分け対抗。序盤を過ぎプレスを強めた内藤にも集中力を持って対応したが、徐々に差し込まれる場面が増える。これまでの試合よりアグレッシブな姿勢を見せた内藤は、5Rにはフィニッシュ近くまで攻め、5Rの途中採点をほぼフルマークで折り返す。後半に入っても同様に左右のコンビネーションで攻め込まれた挑戦者は、決定打こそ許さないものの、一方的な展開に活路を見出だせず。それでも玉越は左ストレート、右ボディを食らいながら気力で左右を返し最終ラウンドまで粘りを見せた。内藤は倒そうとする気負いがあったものの、終始優勢に試合を進め大差スコアで初防衛に成功した。
距離が難しかった
 右目を腫らし控え室に戻った玉越は「完敗ちゃいます?全然当てさせてくれなかったし、距離の使い方が上手かった。当てても次に繋げさせてくれなかった」と呟いた。ジャッジ3者からポイントを取った最終ラウンドについて「何しに来たか分からなくなるので、最後はいきました。チャンピオンになるのは難しいですね」と明かした。タイトル戦への挑戦について質問が出ると「まあ、ゆっくり考えます」と言葉少なに答え会見は終了した。
笑顔も反省の弁
 3者共に8ポイントの差をつけての圧勝で初防衛を成功させた内藤は、「前からの課題だが、ここぞという時に力が入ってしまう。もっと自然にパンチが出せたらいいコンビネーションができると思う」と反省を口にしたが、「玉越選手は距離がうまかったが、自分が前に出るという課題はできたと思う」と収穫を明かした。「防衛はしたが、できたのは前に出れたとこぐらい。もっと練習しないとダメですね。経験を積めばもっと強くなれると思っています」と目標を挙げた内藤は「伊藤雅雪選手(伴流)、仲村正男選手(渥美)、金子大樹選手(横浜光)とは戦ってみたいし、ファンが喜ぶカードだと思っています」と目標を掲げた。