[公開練習]2014.5.2
アタマを警戒
高山勝成(30=仲里)
5月7日、大阪府立体育館(ボディメーカーコロシアム)で行われるダブル世界戦のセミファイナルに登場するIBF世界ミニマム級王者・高山勝成(30=仲里)が2日、練習を公開した。同級10位小野心(31=ワタナベ)を迎えて行われる2度目の防衛戦は自身7年ぶりの日本人対決。高山が目標としている同階級4団体制覇に向けて絶対に落とせない戦いとなる。
高校生の王者
練習前の会見で高山は「調整はうまいこといっていると思います、今で400gオーバーくらいなので体重も全く問題ありません」と元気よく答えた。対戦相手の印象をきかれると「小野選手はラストチャンスだと思いますし、全てをかけてくると思っています。僕も負けたら先が見えてこないので全力で戦います」と背水の陣で向かってくる小野に対して警戒心を強めた。高校生になって初戦を迎えることに「高校のクラスメートにもいろいろ声をかけてもらった、校長先生や担任の先生は会場に応援に来てくれるときいているので、勝って良い報告をしたいと思う」と笑顔で答え練習に向かった。
中出博啓トレーナー
会見に同席した中出博啓トレーナーは「小野選手はもう一つの武器「頭」があるのでブロッキングや脚を使ってケガのないように試合をすすめなきゃいけない、正直やりにくい相手ですよ」とバッティングによるケガを警戒してプランを立てていると明かし「高山には年内で4つ目のベルトをとらしたい、内容の問われる戦いになる」と夢の4団体制覇に思いを馳せた。
仲里義竜会長
練習を見守った仲里義竜会長は「日本人同士ですし、盛り上がる試合になると思いますよ。スピードとテクニックはこちらが上だと思うが、ボクシングは何が起こるかわからないですからね、シッカリ勝てるようにサポートしていきますよ」と気合を入れた。
余裕の調整
練習を開始した高山は入念なウォームアップを済ませるとサウナスーツを着込み4Rのシャドーで汗を絞り出すと、4Rのサンドバック打ちを披露し1時間ほどで公開練習を終えた。