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[一夜明け会見]2014.4.7

挑戦はまだまだつづく

井上・大橋会長・八重樫
 井上尚弥の弟・拓真の勝利で幕が上がった6日の大田区総合体育館。二試合目に松本亮がベテラン久高に競り勝つと細野悟もKO勝利で日本王者に返り咲き、勝利のバトンを三度目の防衛戦に臨んだWBC世界フライ級王者、八重樫東につないだ。そしてチャンピオンがKO勝利で井上尚弥の日本人最速世界王座奪取をお膳立てした。7日、二人の世界王者が一夜明け会見を横浜市内の大橋ジムで開いた。
ニューヒーロー井上
 「実感が湧いてきた」と、新チャンピオン井上尚弥が笑顔を見せると「頼もしい」と、息子を称えた父、真吾トレーナー。「足を痛めたあとに、打ち合って勝てたのが良かった」と、試合を振り返った尚弥だが、大橋会長は「スーパーフライ級が今の尚弥にはベスト。無理に減量を続けるとケガにつながるので、階級をスーパーフライ級まで上げることもありえる」と、今後についての考えを示した。
笑顔で一夜明け会見
 ファンの期待どおりローマン・ゴンサレスと次戦で拳を交える八重樫は「夏は暑いし減量が大変。できれば、涼しくなった秋にやりたい」と、話すと「今までで一番高い壁になると思うが、超えたい」と、静かに闘志を燃やした。「ただやるのでは意味がない。勝たないと」と、発破をかける大橋会長。「元ボクサーとしては、八重樫と一緒に挑戦できるのが楽しみ」と、感謝の気持ちが口をついた松本好二チーフトレーナー。大橋ジムの新たな挑戦が始まろうとしている。
八重樫には今回も戦いの傷が多い
 「記録よりもボクシングスタイルや記憶に残る試合で名前を残したい」と話した尚弥と「ロマゴンの攻撃に耐える体を作る」と笑顔を見せた八重樫。両チャンピオンは来週から徐々に練習を開始する予定と口を揃えた。