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[試合後会見]2014.3.30

原、2冠制覇なるか?

左:マバオ 右:原
 30日、静岡県ふじさんめっせで前日本ミニマム級王者、OPBF東洋太平洋同級1位の原隆二(23=大橋)が、2位のドニー・マバオ(比)と空位のOPBF王座を争った。しかし、マバオは前日計量でリミット47.6kgを2.3kgオーバーで失格。100gアンダーで一発クリアした原が勝利した場合のみ、ベルトが与えられることになった。
パワーはマバオが上回った
 ミニマム級対フライ級ほどのウェイト差に試合後の原は「身体の大きさ、パンチの質の違いに恐怖を感じた」と口にするほどだった。それに加え、減量に失敗したはずのマバオは動きが機敏で、スタミナも切れることはなかった。原はコンビネーションが打てず、パンチは単発になってしまったが、スピードで上回ると8Rまではポイントリードで試合を進めた。終盤、打ち合いに出たところでマバオの強打に捕まり追撃を許したが、判定2-0で勝利。日本王座に続き、ミニマム級2冠目を獲得した。
日本とOPBF、2冠を制した原
 原はOPBF王座獲得も「計量に失格した選手に苦戦しているようでは話にならない」と内容に不満を漏らしたが、来るべき世界挑戦に話がふれると「決まれば絶対に勝つ」と力強く誓った。
相手陣営に苦言
 大橋会長は「計量でフラフラだったのは演技?原はパワーで弾き返されていたし、パンチの質も違い危険。タイトル戦でこういうことがあるのはよろしくない」と苦言を呈した。また「今日の試合は参考にならない」としながらも、世界戦については「これから交渉に入る。次戦はOPBFの防衛戦の可能性もあるが、年内に実現させたい」とGOサインを出した。これに原は「モチベーションが上がる。気を引き締めたい」と喜びながら、「全体のレベルアップが必要」としっかり課題も見据えていた。
次は世界か!?
 先輩の現WBA世界フライ級王者、八重樫東の背中を見続け、偉大な王者と同じミニマム級の日本、OPBF、そして世界への道を歩む原。最後に八重樫と同じフィジカルトレーニングに取り組んでいると明かし、あまりの辛さに「メンタル面も強化されている」と笑っていた。
王道を歩む原