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[袴田事件]2014.3.28

釈放!48年は長過ぎた

姉の秀子さんを招いての報告
 3月28日、後楽園ホールで行われた新人王戦のリング上で、1966年に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求審で、元プロボクサー・袴田巌さん(78)さんの再審開始が認められ、釈放されたことに対するお礼と報告会があった。
再審開始の垂れ幕を持った新田会長
 リングに登壇したのは、川崎新田ジムの新田渉世会長(日本ボクシング協会袴田巌支援委員会・委員長)、西島勝彦氏(袴田弁護団・団長)、現役世界王者の内山高志、河野公平(ともにワタナベジム)、袴田さんの姉の秀子さん。内山は、「微力ながら袴田さんを応援してきたが、今回の再審開始と釈放はボクシング界としても大きな喜びですが、無実が認められるまで今後ともよろしくとお願いします」と、会場のファンに支援を呼びかけた。
秀子さんと奥は西島弁護士
 また姉の秀子さんは、「48年間は長かったです。やっと会えました」とリング上からファンに頭を下げると、会場から大きな拍手がわき上がった。
内山と河野も喜び駆けつけた
 その後の記者会見では、記者から「袴田シートの座り心地はいかがでしたか?」と聞かれた秀子さんは、「巌が帰ってきたので、今日は肩の荷が降りた感じで楽しめました。巌は現在、糖尿病で少し弱っているので健康が回復したら巌と一緒に観戦したい」と、笑顔で質問に答えた。「袴田シート」は、昨年5月19日の「ボクシングの日」に日本ボクシング協会が袴田さんを応援する意味を込めて設置した。
特別シートに袴田さんが座る時を待ちたい