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[世界戦発表会見]2014.3.24

高山に小野が挑む

5月7日はダブル世界戦
 24日、大阪市内のホテルモントレグラスミアでIBF世界ミニマム級王者・高山勝成(31=中里)が日本で2度目の防衛戦を行うことが発表された。今回の挑戦者は、元東洋太平洋チャンピオンの小野心(32=ワタナベ)に決定した。7年ぶりの日本人対戦だが、高山に気負いはない。
高山勝成
 井岡一翔の次戦と併せて発表された会見に出席した高山は「井岡一翔選手と一緒の舞台で戦うことができるのは光栄なことですし、僕自身は目標としている4団体制覇に向けて必ず勝たなければいけない試合。防衛を成功させて次に向けていきたいと思っています。この試合を取りこぼしては先が遠のいてしまいますし、小野選手はトータルで出来上がったボクサーだと思っているのでしっかり準備して臨みます」と静かに闘志を燃やした。
中出博啓トレーナー
 高山は、元プロ野球選手の清原和博氏などのトレーナーを務めたことで知られるケビン山崎氏とともにフィジカル強化(トータルワークアウト)に努めている。「体のブレをなくして体幹の強化を目標に2週間東京にいます。今ちょうど1週間のプログラムが終了したところで調子は良いです」と順調な調整をアピールした。
仲里義竜会長
 会見に同席した中出博啓トレーナーは「4団体制覇にはココを落としては話にならないのでしっかり準備して勝たせます」と話すと「今月はケビン(山崎)に任せてフィジカル強化を図り、来月からは日本人対決ということもあり日本人のスパーリングパートナーとしっかり仕上げていくつもりです」と、トレーニングプランを明かした。
 所属ジムの仲里義竜会長は「本人も強い相手と試合をやりたいと常々言っているし、次戦を油断せずにキッチリ勝って、4団体制覇を年内に狙っていきたい」と、高山の夢を後押しした。
小野心
 同じころ都内では挑戦者の小野が会見を開き「挑戦できて嬉しい。ミニマム級で戦ったことはないが、ウェイトは大丈夫。今の段階でリミットまで5kgです」と、やや緊張した面持ちで記者の質問に丁寧に答えた。
 高山の印象は「すべてにおいて運動能力が高い選手。(戦略は?)自分の距離を大事にしながら、ペースを作り左を当てる。内山さん、河野さんに続き、ワタナベジム3人目の世界チャンピオンになりたい。デビューして13年、ここまで来るのに長かったが、タイミングは良いと思う」と、熱い想いを語った。
 日本人対決は5月7日、ボディメーカーコロシアムにて。