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[試合後会見]2014.3.7

空位のOPBF女子王座は?

王座の行方は
 7日、東京・後楽園ホールで空位のOPBF東洋太平洋女子バンタム級王座を懸け、元WBA女子世界スーパーフライ級王者、天海ツナミ(29=アルファ)とOPBFバンタム級2位ハニー・カツマタ(21=勝又)が激突した。王座は天海の同門、東郷理代が昨年12月に返上したものだ。セコンドにはその前保持者の姿もあった。
最後はストップで
 1月下旬にメキシコで世界上位ランカーと対戦し判定負けを喫した天海は、なか40日での再起戦。3連続KO中と勢いにのるフィリピンの輸入ボクサーを相手に、初回から足を使いジャブから右へと繋げるが、体勢を崩しての打ち方に威力は感じられず。時折、肩を上下に動かしリラックスしようとする素振りも見られた。それでも4R終了後の途中採点をフルマークの3-0で折り返した天海は、続く5Rに初めて力強いワンツーをまとめてみせる。
左、東郷理代
 ハニーも引かずに打ち返す気の強さを見せたが、回転力に差がありロープを背負う場面が続くと、最後は7Rに連打を浴び、手が出なくなったところでストップ。天海が一昨年7月の世界王座陥落後、1年7ヶ月ぶりにベルトを巻いた。
もう一度やりたいとハニー
 日本での初黒星を喫したハニーは、控え室に戻り試合を振り返った。「ツナミにスピードはあったが、効かされたパンチはあまりなかった。それでもパンチを空振りさせられスタミナが切れてしまった」と力の差を痛感。肩を落としたが、それでも「良い経験ができた。力をつけてもう一度タイトルに挑戦したい」とリベンジを誓った。
久しぶりのツナミスマイル
 一方、地域タイトルレベルでは、やはり一歩抜けた強さを見せつけた天海ツナミ。試合後の会見では「試合期間が短くコンディション作りに苦労した。世界を獲った選手がOPBF戦で負けられないというプレッシャーもあった」と明かし、安堵の顔を見せた。「体も流れていたし、息も上がっていた」。そんな中でも「メキシコでの経験が生きた」と喜び、自ら70点の合格点を与えた。
もう一度世界へ
 ここ4ヶ月で3戦を戦ったツナミは「今は休みたい」と正直な気持ちを語ったが、目標はもちろん世界王座への返り咲き。それも決して遠くはないだろう。