[発表会見]2014.2.14
石田、最後の挑戦
石田は大雪の中、大阪から上京
今年1月のヘビー級転向査定公開スパーリングで、日本ボクシングコミッション(JBC)からヘビー級でのランキング入りが見送られた、元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者で現日本ミドル級2位の石田順裕(38=グリーンツダ)が、4月30日後楽園ホール開催の日本ヘビー級王者の藤本京太郎(27=角海老宝石)戦に向けて14日、都内のジムで藤本とともに発表会見を開いた。
会見の模様
この試合は、「体重差が大きく危険が伴う」ことからJBCより6回戦で行うように推奨されているが、両陣営および東日本ボクシング協会ヘビー級委員会は、タイトル戦実現に向けて粘り強く交渉を続けていくことで一致。グリーンツダジムの本石昌也マネージャーは、2月または3月の日本ランク入りを目指し、石田のヘビー級に向けた肉体改造、スパーリングなどの映像を含めた資料をJBCに提出し、科学的な側面からもアピールしていきたいとした。
希望は捨てないと本石氏
また試合をプロモートする角海老宝石ジムの萩森健一氏は、「最低でもノンタイトル10回戦で戦わせたいが、仮にダメだとしても両者が戦う意義が失われることはない。日本でのビッグマッチ、階級を一気に上げる石田選手の勇気に注目してほしい」とコメントした。
もしタイトルを獲ったら…微妙です(石田)
日本では過去に例のない、4階級上げての挑戦に石田は「年齢のことを考えても次がラストマッチのつもりでいる。日本のボクシング盛り上げ、何かを変えるきっかけになりたいと考えた中で、最後は日本でもっとも重い階級の一番強い選手と戦うことを選んだ。誰も考えつかないことをやる訳ですから、『石田はアホやった』と言われないようにしっかりと体を作ります」と、この試合を決めた理由を明かした。対する藤本も「世界で戦ってきた経験は自分の何倍もある選手。僕としても厳しい相手でしょう。しっかりと仕上げて臨みたい」と意気込んだ。
石田からバレンタイデーのチョコ!?戸惑う藤本
元々82kg前後の体重を、パワーよりもスピードを重視した肉体改造で88kgまで増量したという石田。ヘビー級90.7Kg超のウェイトはまず問題なさそうだ。3月中旬からは米国ラスベガスでスパーリング中心の1ヶ月間のキャンプも予定し、さらなる改造を目指す。「僕のイメージは牛若丸と弁慶。技術とスピードのある藤本選手ですが、パンチは一発ももらわずに外す。厳しい試合になると思うが、ワクワクしていますよ」(石田)。38歳、最後の挑戦に向け目を輝かせていた。
加藤は記録狙い?
また、この興行のダブルメインイベントでは、日本ライト級王座戦が組まれ、王者の加藤善孝(角海老宝石)が前座出場の同門、阪下優友と会見に出席し抱負を語った。
「挑戦者の鈴木悠平(真正)選手とは2度目の対戦となりますが、東洋太平洋王座(1/11 中谷正義=井岡)を奪われた悔しさをぶつけ、KOで勝ちたい。6度目の防衛を果たし、リック吉村さん(※ライト級、スーパーライト級で日本2階級制覇。ライト級は22度防衛の日本記録)の記録を目指したい(笑)」(加藤)。
「日本タイトルまで全勝、全KOで駆け上がります」(阪下)。
「挑戦者の鈴木悠平(真正)選手とは2度目の対戦となりますが、東洋太平洋王座(1/11 中谷正義=井岡)を奪われた悔しさをぶつけ、KOで勝ちたい。6度目の防衛を果たし、リック吉村さん(※ライト級、スーパーライト級で日本2階級制覇。ライト級は22度防衛の日本記録)の記録を目指したい(笑)」(加藤)。
「日本タイトルまで全勝、全KOで駆け上がります」(阪下)。