[試合結果]2014.2.2
ゴロフキンVSアダマ
モナコ決戦の結末は!?
WBA世界ミドル級タイトルマッチ、王者ゲンナディ・ゴロフキン(31=カザフスタン/独)対オスマヌ・アダマ(33=ガーナ/米)の12回戦は1日(日本時間2日)、モナコのモンテカルロで行われた。
アダマがレフェリーに救いだされた
〇ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)
7回1分20秒TKO
●オスマヌ・アダマ(ガーナ/米)
7回1分20秒TKO
●オスマヌ・アダマ(ガーナ/米)
“GGG”の右アッパーが火を吹く
ゴロフキンがモンテカルロのリングに上がるのは昨年3月30日の石田順裕(グリーンツダ)とのV7戦以来、約10カ月ぶり2度目のこと。右の一撃で痛烈な3回KO勝ちを収めた石田戦は33対1の賭け率だったが、今回の最終的なオッズは51対1あるいは85対1と出ていた。その数字が裏づけるように、両者の力量差は歴然だった。ゴロフキンは初回終盤にダウンを奪って早々と圧倒的優位に立つと、2回、3回と攻勢を続けてポイントを積み重ねた。5回にはアダマの反撃を許したが、すぐにそのラウンド内で主導権を奪い返している。6回、この試合2度目のダウンを奪ったゴロフキンは、続く7回にもダウンを追加。ここでルイス・パボン・レフェリーが一方的な試合にストップをかけた。
アダマも5回に反撃に出た
ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)の「17」、ダリウス・ミハエルゾウスキー(ポーランド)の「14」に次ぎ、ロベルト・デュラン(パナマ)、ナジーム・ハメド(英) と並ぶ10連続KO防衛を果たしたゴロフキンは、これで29戦全勝(26KO)。08年11月からの連続KO勝ちは16に伸びた。2年前には当時のIBF王者ダニエル・ゲール(豪)を相手に判定まで粘ったアダマだが、この日は手も足も出ない完敗だった。26戦22勝(16KO)4敗。なお、ゴロフキンの次戦は4月26日、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われることが内定している。
6回のダウンシーン
アンダーカードではミドル級の世界上位ランカー対決が行われ、WBA4位のジャーロッド・フレッチャー(豪)がWBO5位、WBA6位、WBC10位、IBF11位のマックス・ブルサック(ウクライナ)に12回判定勝ちを収めている。採点は115対111(二者)、114対112の3-0。プッシングやラビットパンチ、バッティングなど反則行為が目立ち、ブルサックに2度のペナルティが科される荒れた試合だった。フレッチャーは19戦18勝(10KO)1敗。ブルサックは32戦29勝(12KO)2敗1分。
WBAとIBOのベルトを守ったゴロフキン
同じく前座にはクルーザー級でWBA2位にランクされるイルンガ・マカブ(コンゴ)が登場、ルーベン・アンヘル・ミノ(亜)に2回KO勝ちを収めている。マカブは17戦16勝(15KO)1敗。ミノは21戦20勝(20KO)1敗。