[試合後会見]2013.12.9
リスク回避
左:小原 右:蓮沼
9日の後楽園ホールで開催された日本スーパーライト級日本タイトル戦。チャンピオンの小原佳太(三迫)に挑んだのはランキング2位の蓮沼テツヤ(角海老宝石)。満員の会場は大声援で包まれていた。
最後はパンチをまとめ倒した
最後まで前に出て打ち合う蓮沼を9ラウンドにようやく仕留めた小原は冷静に試合を進めていた。
無念の蓮沼
「リスク回避を考えながら試合をしていたので、自分の持ち味の右の後すぐに出す左の返しが出せなかった。思いの外、リードパンチをもらった。自分のいたらなさだと思います。でも、蓮沼選手という山を越えられて良かった」と試合を総括したチャンピオンは「今日の試合は勝ちにこだわった」と試合中の心境を明かした。少し雑になったと反省した自身の攻撃に関して「スピードと精度を上げていきたい。単調な試合で盛り上がりに欠けた」と淡々と振り返った。2ラウンドの途中に聞き覚えのある声が聞こえたという小原は、リング下には東洋大学時代の先輩にあたる村田諒太(三迫)が応援に駆けつけていたことを気づいたという。
小原の会見
最後の最後まで激闘を続けた蓮沼は「チャンピオンはうまかった。試合をやってて考えてしまった」と小原を称え「自分が打ったパンチの手応えがなかった。もっとボディを打って下がらせたかったが全然中にはいらせてくれなかった。崩したいと思ったのに動かされてしまった感じですね。突破口を探せませんでした。今までで一番やりづらかったです」と完敗を認めた。
引退を表明した蓮沼
今後に関して「いっぱい応援していただいたのに申し訳ないです。タイトル戦に当たり、仕事先にバックアップしていただいたので、これから仕事で恩返しをしたいです。引退です。全力を尽くしました」とグローブを吊るす覚悟を口にした。
小原佳太