[試合後会見]2013.11.29
3度目の防衛戦
日本タイトル戦
神戸市内の神戸中央体育館で29日、日本バンタム級タイトルマッチ10回戦が開催された。3度目の防衛を目指し世界につなげたい王者・大場浩平(29=真正)とデビュー11戦目で掴んだチャンスをものにしたい長谷川雄治(25=横浜光)がぶつかり合った。
激突。
実力差は歴然だった。序盤積極的に仕掛ける長谷川に対して王者・大場は、得意のL字ガードを駆使し隙を見せない。1R、2Rと鮮やかなカウンターでダウンを奪う大場は、4R終盤、接近したところに右アッパーを合わせ3度目のダウンを奪うと長谷川陣営からタオルが投入され決着がついた。
次戦は世界?
試合後、3度目の防衛を果たした王者・大場は会場に集まった大勢のファンや後援会関係者に囲まれ記念撮影に応えると、30分程して控え室に戻った。「とりあえず今回の試合は内容よりも結果を求めていたので勝てて良かったです」と安堵の表情を見せ「長谷川選手には研究されていました。1Rでダウンをとった時に逆に倒さなければと固くなってしまいした」と反省点をあげ「世界に行くにはそこをもっと修正しなければいけないですね」と次戦への意欲を見せて会見を終えた。
左:大場 右山下正人会長
会見に同席した真正ジム山下正人会長は「大場はKOできるようになったね、元々スロースターターだけど1Rでダウンを奪ってからは浩平のペースやったね」と笑顔を見せた。次戦は世界かと報道陣に問われた山下会長は「出来れば来年の春頃やれたらいいね、浩平は今が一番脂が乗っている時やしね。出来るように頑張ります」と決意を語った。
悔しい敗戦
悔しい敗戦にうなだれた様子の長谷川は「悔しいの一言です。王者はやはり王者ですね、うまかったです」と俯き加減で応えると「左ジャブを出し続けて、ボディで崩すつもりだったけど、王者スピードにやられてしまいました」と言葉少なに会見を終えた。