河野&内山、東洋防衛に向け

　来月3日(土)、後楽園ホールで開催される東洋太平洋ダブルタイトルマッチ。東洋太平洋スーパーフライ級王者・河野公平(ワタナベ)は、東洋同級1位マルビン・タンポス(フィリピン)を挑戦者に迎え打ち、再び返り咲いた東洋王座初防衛戦を戦う。そして、東洋太洋スーパーフェザー級に君臨する王者・内山高志(ワタナベ)も東洋同級1位アーロン・メルガレホ(フィリピン)を相手に5度目の防衛戦に挑む。
　互いに東洋ランク1位の選手を挑戦者とし厳しい戦いが予想されるが、世界を視野に入れている両雄だけに試合内容は勿論、その勝ち方も問われる重要な一戦となるはずだ。
　王座防衛戦を目前に控え、河野&内山の両王者が当サイトにその意気込みを語ってくれた。

■東洋太平洋Sフライ級王者・河野公平(ワタナベ)
□初防衛戦に向けて意気込みを
河野「この試合は勝ちます。絶対に負けられない。(世界を目指す上で)何が何でも負けられない相手です。(タンポスは)パンチがあって、ゴツゴツ来る選手。ビデオを観たが体が大きい選手ですね」

□今回の見所は?
河野「タンポスとはスタイル的に噛み合うと思うんです。打ち合えるんじゃないかと。3日の防衛戦はどちらかが倒れる試合になります。打ち合いに注目して下さい」

□河野ファンにメッセージを
河野「減量は今までと比べて順調に来ています。それと30日の名城選手には世界王座を防衛して欲しいですね。このタンポス戦で僕は東洋王座を防衛し、再び世界に行きたいです。応援お願いします!!」

　現在、河野はWBA世界スーパーフライ級で3位、WBC世界スーパーフライ級で5位にランクされている。この東洋王座初防衛戦をクリアする事で世界ランクアップも可能であり、世界再挑戦を大きく引き寄せる事になるであろう。河野公平が狙うターゲットはWBA・WBC果たしてどちらの王座となるのか。
　世界スーパーフライ級戦線は“TOUGH BOY”河野公平が主人公となる!!

■東洋太平洋Sフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)
□今回はどんなテーマで挑みますか?
内山「僕は現在WBA4位、WBC2位。この試合で内山ならば世界戦を戦っても大丈夫、内山なら世界でやってくれるという所をお観せしたいです。それがテーマですね。だけど自分の中で自分自身がどれだけ強くなったのか解らないんです(笑。でもここまで来たらやれる所までやるだけです」

□今回の見所は?
内山「自分が東洋太平洋王者としてどれだけの強さを見せられるか!!グダグダの試合をしている様では(世界は)駄目でしょう。メルガレホを如何にコントロールし、そして如何に勝つか。僕はこの試合、勝利は判定でも良いと思っています。僕の東洋王座以上、メルガレホは世界ランキングを狙って目の色を変えて挑んで来るでしょう。気を抜かず充分注意して戦います」

□内山ファンにメッセージを
内山「いつも応援してくれる方々、観戦に来て頂ける方々に世界王者になれる様な試合をお観せします。いままでで一番厳しい練習をし、調整は順調です。10月3日は期待して下さい」

　内山は今回の防衛戦をクリアし、世界ランキング1位を手に入れ指名挑戦権を手中に収めたい所だ。WBA世界王座をホルヘ・リナレス(帝拳)が保持し、WBC世界王座をウンベルト・ソト(メキシコ)が保持している現在、どちらの世界王者と対戦が実現しても日本ボクシング界にとってはまさに世紀の一戦となるであろう。
　“KO Dynamaite”内山高志が世界戦線に王手を掛ける。

■東洋太平洋Sフライ級タイトルマッチ12回戦
王者・河野公平(ワタナベ)VS挑戦者マルビン・タンポス(比)
■東洋太平洋Sフェザー級タイトルマッチ12回戦
王者・内山高志(ワタナベ)VS挑戦者アーロン・メルガレホ(比)
■日時:10月3日(土)
■会場:後楽園ホール
■お問合せ:ワタナベジムTEL.03-5449-3278 後楽園ホールTEL.03-5800-9999