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[試合後会見]2013.11.16

飛天が再スタート!

左:飛天 右:齋藤
 元東洋太平洋2階級制覇王者で、現日本スーパーウェルター級8位の飛天かずひこ(35=野口)が初8回戦のホープ、齋藤志朗(26=ワタナベ)を相手に15日、後楽園ホール開催の「Mega Fight」でメインを飾った。
 左構えの両者だが、178cmの飛天より13cm低い齋藤はさらに頭を下げ構えると、素早い踏み込みで飛天に左ストレートを突き上げた。
最後は倒してレフェリーストップ
 身長差のある相手に前半はなかなかペースを掴めないでいた飛天だが、それでも4Rにアッパーから打ち下ろしの左でダウンを奪うと、ここから流れを引き寄せた。続く5Rはロープに詰まったところで打ち合いとなり、齋藤のフックにバランスを崩して倒れてしまったが、齋藤に左ストレート、ボディでダメージを与え続けると最後は7R、連打でコーナーに追い込み左で倒した。
善戦した齋藤は悔し涙
 齋藤の闘志とタフネスぶりに、圧勝とまではいかなかったものの、勝ち名乗りを上げた飛天は応援団に向け「35歳になりましたが、まだまだ夢はあきらめていません。皆さんの前でもう一度ベルトを巻きます」と力強くタイトル獲得を誓った。
愛娘とツーショット
 飛天のダメージは思いのほか少なく、試合後にコメントを残した。
 前戦で齋藤と同い年のホープ、西田光(川崎新田)にダウンを奪うも中盤以降に体力負けしただけに、今回の試合は協栄ジムから移籍した同門の渡部あきのりと70R以上のスパーリングを重ね、スタミナを強化したとのこと。
試合後の控え室で
 齋藤については「左を当てても軸をぶらさなかった。パンチもコンスタントに打ってきて大したもの。ああいった頑丈な相手を倒せたことで、またひとつ自信になった」とし、反省点として足腰の強化を今後の課題としたが、手応えは十分に掴んだ様子だった。
 最後に35歳、まだまだ花盛りの男は、来年はビッグマッチを引き寄せると再度意気込んでみせた。