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[試合後会見]2013.11.3

100倍返しの雪辱

左:三好 右:尾川
 11年度の全日本新人王、尾川堅一(25=帝拳)が134秒で宿敵に雪辱。2日、東京・後楽園ホールのリングに上がった尾川は、15ヵ月前にアゴを折られた因縁の相手、三好祐樹(26=FUKUOKA)に初回TKO勝ちを収めた。
強烈な左でダウンを奪う
 新人王に輝き日本ランキング入りも果たした尾川だったが、そんな矢先に三好に敗れ、アゴも骨折。一転して選手生命が危ぶまれる危機に瀕したが、今夏に戦線復帰。そして再起2戦目で三好との再戦に臨むことになった。体を丸めて前進する三好に対し尾川は右ストレートを打ち下ろして先制のダウンを奪い、再開後には左フックを一閃。今度は顔面からキャンバスに突っ伏す痛烈なダウンだった。
三好は担架で退場
 レフェリーがノーカウントで試合終了を合図するのと同時に、三好のコーナーからタオルも投入された。敗者が担架で運び出されるという衝撃的な結末だった。
雪辱をはたし、本当の再起
 宿敵に借りを返した尾川は「文句なしですね。100倍返し」と顔を綻ばせた。そして「一度負けた相手と組んでもらえたことに感謝しています。怖さはなかったので、距離をとってパンチを当てればいいと思いました。これで本当の再起が飾れたと思います」と続けた。11戦10勝(8KO)1敗の25歳から目が離せなくなってきた。