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[ニュース]2013.10.11

宮尾綾香が出稽古

予定を調整する江畑と宮尾
 今月9日の会見で、次の防衛戦(11月28日)で迎える挑戦者を発表したWBA女子世界ライトミニマム級王者・宮尾綾香(大橋)は、翌日、都内のワタナベジムで出稽古を行った。宮尾は20時からスパーリングを開始。当初は、東洋太平洋女子フライ級王者の江畑佳代子(ワタナベ)と6ラウンドのスパーリングを行う予定だったが、ワタナベジム側の「新人選手にも経験を積ませて欲しい」という要望で、前半の3ラウンドを古川夢乃歌(ワタナベ)が務めることになった。
宮尾 綾香
 スパーリングでは、スピーディな出入りをする宮尾を、江畑が多彩な攻めで迎え撃ち、互いに譲らぬ攻防が続いた。出稽古先とはいえリラックスした様子の宮尾は、軽快な動きで2人の相手を務めた。
左が江畑
■江畑佳代子のコメント
「宮尾さんとのスパーは通算でもまだ2回目です。今回の試合に向けては初めてですけど、これから何度もやっていく予定です。今は、左で相手を止める練習をしていて、それを今日は使えたけど、逆に自分が攻めるときに近くなりすぎました。宮尾さんはスピードがあるので、そういうときに早い連打を打ちこんできますね。勉強になりますした。減量を始めましたけど、コンディションも悪くないです」
インターバル中の宮尾
■宮尾綾香のコメント
「腰の回し方とか、未完全な動きが多いけど、それを意識しながらスパーリングをできたことは収穫。いざ実戦が始まると、ムキになって忘れることが多いんです(笑)。考えないで打ち合っても、レベルを上げられないですからね。しっかり考えながら、積極的に手を出すことが今のテーマです。女子は競技人口が少ないので、ジムワークではどうしても個人練習が増えてしまう。こうして外へ練習へ行かせて頂けるジムの理解と、迎え入れてくださったワタナベジムに感謝したいです。他のジムへ行くと、その場のルールも分からないので、勝負とは別の部分でも、いつもと違う緊張感で臨める」
宮尾、富樫さん、江畑
■富樫直美さん(元WBC世界ライトフライ級女子王者)のコメント
「見応えのあるスパーでしたね。私は引退してしましたけど、同級生のエバちゃん(江畑)たちが女子を盛り上げてくれると嬉しいですね。日本人選手が挑戦できる世界タイトルが増えましたけど、藤岡(菜穂子)さんが世界王座を返上して山口(直子)さんとの試合に臨んだり、タイトルの有無よりも、組み合わせ自体が面白いカードを期待したいです」