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[意気込み]2013.9.20

伊藤「倒して獲る」

伊藤 雅雪
 昨年度の全日本フェザー級新人王、現日本同級12位の伊藤雅雪(22=伴流)が、今月30日に後楽園ホールで開催される「第3回日比ボクシングフェスティバル」のメインイベントで、WBCユース世界ライト級王座決定戦に出場する。
 20日、モデルボクサー高野人母美(26=山上)の公開練習に姿を見せた伊藤に、初のタイトル戦へ懸ける想いを聞いた。
前回7月の源大輝戦
 伊藤に対するのは、フィリピンの名門エロルデ・ジムのホープ、比国ライト級11位のジェフリー・アリエンザ(22)。戦績は9勝(4KO)1敗1分で、左構えのファイターとの情報があるのみだ。
 一方、ここまで11戦して無敗の伊藤だが、3つのKO勝ちは4回戦時代のもの。A級昇格後も判定が続き、不甲斐なさを感じると話す伊藤は、自身を成長させてくれる強い相手との戦い、そして倒すことに飢えていた。
高野と盛り上げる
 「ハードパンチャーのサウスポーというぐらいで情報はまったくありませんが、強いイメージのあるフィリピン人選手とタイトルを争えることが嬉しい。(左は?)苦にしていません。とにかく強い相手と戦いたかった」。
 今回のユース王座戦は、8月に決まりかけていた大きな試合が流れ、肩を落としていた時に飛び込んできたという。それだけに「このあたりでは負けられない。いいチャンスをもらえた。倒して獲りたい!」とモチベーションは高い。階級を上げることについても「減量より練習に重点に置けるので大丈夫です」とし、「獲って年内に防衛戦をやりたい。日本や東洋太平洋を狙う上でもアピールになる」と強気な姿勢を見せた。
強敵を渇望していた
 WBCユースタイトルは、23歳11ヶ月以下の若手選手を対象に世界への登竜門として創設され、同王座は現日本ライト級9位の斉藤司(三谷大和)が保持していたこともある。今回、伊藤はフェザー級からライト級に上げての未知の戦いとなるが、気合も十分に乗り、期待できるパフォーマンスを見せてくれそうだ。