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[発表会見]2013.9.19

女子最強対決が実現!

山口と藤岡
 現在の日本女子ボクシングを牽引するトップ2、以前から噂されていたWBA女子世界スーパーフライ級王者、山口直子(35=白井・具志堅)とWBC女子世界ミニフライ級王者、藤岡菜穂子(38=竹原&畑山)との最強対決が遂に決まった。試合は11月13日(水)に後楽園ホールで行われ、山口が保持する王座に藤岡が挑戦する形となる。
会見の模様
 19日、都内で開かれた発表会見の冒頭、今回のプロモーターを務める具志堅用高会長は「最高のカードが組めた。これを機に女子も盛り上がってほしい」と願いを込めた。対して竹原慎二会長は、海外での防衛戦を計画していたが、ことごとくオファーを断られていただけに「藤岡は一番強い相手と試合をしたいと口にしていた。今回のチャンスを物にしてもらいたい」と期待し、具志堅会長に感謝した。
やるとは思わなかったと山口
 前回7月の防衛戦が直前で流れ、悔し涙をのんだ山口。今回はプロ無敗、アマチュアでも日本人選手に負けなしの藤岡を迎えるにあたり「藤岡さんは階級を越えても強い王者。テンションが上がる相手なので、しっかり勝ちたい」と意気込んだ。以前スパーリングをしたこともあり「軽量級とは思えないパワーがあった。これで同じ体重だったら嫌だと感じた。まさか実際に戦うとは思わなかった」と、スピードと回転を備えた屈指のテクニシャンを警戒した。
一発もらったらアウトと藤岡
 一方、3階級上げての挑戦となる藤岡は「山口さんのパンチは凄い。一発もらったらアウトだと思っている。あくまでも挑戦者として臨む」と、こちらも軽量級世界トップのパワーを警戒。その上で「階級を上げる前提でフィジカルを鍛えてきたが、スピードで勝負したい」と持ち前の速さにこだわった。また、ウェイトは減量なしでスーパーフライ級のリミット(52.16kg)とのこと。最後に藤岡は「やるからには女子を盛り上げたい。下の子たちの目標になるような試合がしたい」と豊富を語った。
具志堅会長も上機嫌
 会見終了後、山口を指導する新井誠介トレーナーは「藤岡選手が、想像する以上のパンチを受けたときにどうなるのか、ファーストヒットが見もの。日本人相手に初の黒星をつけたい」と気を吐いた。
健闘を誓い合い握手
 体重差が物をいうスポーツだけに山口優位は否めないが、実は身長では藤岡が158cmと156cmの山口を上回っている。試合まであと2ヶ月。体を大きくするつもりはないと洩らした藤岡だが、それでもどこまでウェイト差を埋められるかが勝敗の鍵となりそうだ。