[ニュース]2013.9.9
石本=判定のイメージ払拭
9日の石本を直撃
WBO世界スーパーバンタム級4位、石本康隆(31=帝拳)は7日、後楽園ホールで行われたイグナシオ・バレンスエラ(メキシコ)戦で3R終了TKO勝ちを収めた。これで直近の4試合は全勝、しかも3KOと絶好調だ。判定勝負のイメージが強かった石本は、30歳を過ぎて何を掴んだのか。
4/6のバスケス戦
02年のプロデビューから12年2月までの10年間、石本の戦績は25戦19勝(3KO)6敗というものだった。KO率は12%だった。25戦目で挑んだ日本スーパーバンタム級王座挑戦は、芹江匡晋(伴流)に10R判定負けだった。ところが、7ヵ月後の再起戦で7RTKO勝ちを収めると、今年2月にも3回TKO勝ち。4月のマカオ遠征では、元世界王者で当時は世界1位にランクされていたウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)に10回判定勝ちという殊勲を挙げた。ダウンを奪って接戦を制するという内容の濃い試合だった。この試合を機に世界ランカーの肩書を得た。そして7日の試合へと続いた。
9/7の凱旋試合
キャリア10年、30歳を過ぎての大変身に石本自身は遠慮がちに「どうしたんでしょうね」と首を捻る。その一方で、「いきなり強くなることはないので、練習でやってきたことが試合でも出せるようになったからかもしれませんね」と自己分析している。「これまでは石本=判定のイメージがあったと思うんですが、今では倒して勝つことを意識しています。詰めるところで詰められるように考えて集中して練習しています」とも。
狙うは日本かOPBFか
30歳を過ぎてひと皮むけた世界ランカー、石本康隆の今後に要注目だ。