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[世界選手権]2013.8.30

日本代表が決定

緊張の中、代表の発表を聞く候補選手たち
 今月27日から東京・北区のナショナルトレーニングセンターで行われてきた全日本強化合宿の最終プログラムとして、世界選手権の代表候補選手同士による競技が行われ、その後に出場選手が決定した。
競技会場には全国各地の指導者が大勢
 直前には、国体などでセコンドに就くためのJOC公認コーチの講習会が行われ、競技中に、その参加者たちがリングを見守る形となった。
ロンドン五輪代表だった鈴木も出場へ
 午後4時を待って競技が始まると、甲乙つけがたい接戦が続き、終了後、下記のメンバーの出場が発表された。

[49kg]柏崎刀翔(自体校)
[52kg]青木貞頼(東農大)
[56kg]藤田健児(拓大)
[60kg]成松大介(自体校)
[64kg]斉藤一貴(東農大)
[69kg]鈴木康弘(自体校)
[75kg]濱崎良太(自体校)
パワーの斉藤(左)とヒット数の井上(右)では前者に軍配
 また、候補に挙がりながらも漏れたのは下記の選手だった。
 井上尚弥(大橋)のいとこである井上浩樹は、積極的に攻め、試合後に「今回は勝ったでしょ」と自信を見せたが、周りに「見栄えが悪かった」と首を傾げられ、しまったという表情を浮かべていた。

[49kg]寺地拳四郎(関西大)
[52kg]林田翔太(駒大)
[56kg]橋垣柊人(東農大)
[60kg]大宮孝彦(自体校)
[64kg]井上浩樹(拓大)
[69kg]佐藤龍士(自体校)
[75kg]高橋諒(拓大)
高橋(左)のハリケーンラッシュが濱崎を苦しめたが…
 採点が公開されていないので、定かではないが、選ばれた選手と競技で優勢だった選手が、必ずしも一致していない感があった。例えば、高橋のラッシュは濱崎を飲み込んでいた。だが、64kgから増量した高橋にとって、75kgでの国際試合は荷が重そうに思える。そうなると、濱崎の恵まれた体格を信頼したくなるのも確かだ。そういった調整もあってか、日本ボクシング連盟の山根明会長は、出場を逃した選手たちに「別の国際大会があったら声をかけるから頑張れ」と帰り際に伝えていた。
左から濱崎・成松・柏崎・鈴木・斉藤・青木・藤田
 第17回世界選手権は、10月11日から27日までカザフスタンのアルマトイで行われる。1988年のソウル五輪以来のペーパー採点(印象採点)、1984年のロス五輪以来のノーヘッドガード戦としても注目が集まる大会だ。