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[ニュース]2009.7.29

袴田さんの無実を訴え

左:桜井さん 中:菅家さん
 28日、後楽園ホールで行われたトクホンVダッシュ興行のリング上で"袴田さんを救う会"がボクシングファンに向け袴田事件再審の支援を訴えた。
 リング上には先頃、栃木県足利市で1990年に女児が殺害された"足利事件"で無期懲役の判決後に冤罪とされた菅家利和さん(62)、1967年に茨城県で発生した強盗殺人事件"布川事件"で逮捕・起訴され無期懲役が確定後、冤罪の可能性が指摘され現在、再審手続きが進められている桜井昌司さん(62)の両名が登り、袴田さんの無実を訴えた。
 桜井さんは「私の例を見ても日本の裁判はいい加減。袴田さんは無実だと信じている。ボクシング同様、公平なジャッジを期待している」と語り、菅家さんは「袴田さんは無実。一刻も早く出してあげたい」と声を振るわせ支援を呼びかけていた。
 同日、後楽園ホールでは再審請求の署名活動も行われ、多くのボクシングファンが署名に参加していた。

袴田事件 1966年、静岡県清水市で発生した強盗殺人放火事件。裁判で死刑が確定した元プロボクサー袴田巖死刑囚(74)が冤罪を訴え再審を請求しているが、2009年5月現在、最高裁判所に出した再審請求は棄却されている。

※布川事件でこの日リングに上がられた桜井昌司さんを杉山卓男さんと誤って掲載しておりました。お詫びして訂正させて頂きます。