[試合後会見]2013.8.26
リナレスの再起3戦目
打ち抜く衝撃
フェザー級とスーパーフェザー級の元世界王者ホルヘ・リナレス(28=帝拳)は25日、東京・有明コロシアムでベルマン・サンチェス(29=ニカラグア)と136ポンド(約61.6キロ)契約の8回戦を行った。
リナレスをもっと見たい!
ライト級でWBAとIBFで8位、WBCで4位にランクされるリナレスは、いつものようにスピーディーな左で探りを入れる。2R、リナレスは速いワンツーでダウンを奪う。再開後、サンチェスも反撃の糸口を探ろうとするが、スピードの違いは明らか。ラウンド終盤、サンチェスが出てきたところにリナレスが右アッパーを合わせ、ダウンを追加、圧倒的優位に立つ。3R、リナレスは左フックをきっかけに左右のコンビネーションを叩きつけ、この試合3度目のダウンを奪う。背中からキャンバスに叩きつけられたサンチェスを見たレフェリーは、ノーカウントで試合をストップした。リナレスは37戦34勝(22KO)3敗。サンチェスは35戦26勝(18KO)6敗3分。
リナレス強かった
ほとんど打たれていないリナレスは、息も乱さずインタビューに答えた。「日本での久しぶりの試合に勝つことができてよかった。今回は2月くらいからラスベガスで練習開始し、4、5月はジャブの練習、その後のキャンプでは、10人くらいを相手に約150Rのスパーリングをやった。スパーリングパートナーが非常によくいい練習ができた。全員倒したよ(笑)」と、ご満悦だった。そして試合を振り勝った。「今日の試合では、特に右のストレートがよかった。ディフェンスもガードを中心にしっかりできた。以前はスピード重視だったが、ライト級だしパワーも意識していたし、それができたと思う。
リナレス快勝
1Rで相手がどんなタイプのボクサーか様子を見て、2RでKOできるかと思った。でも日本のファンに久しぶりの試合だったので、長く試合を見てもらいたかったので、4Rくらいかと思ったけど、結果3Rになったね(笑)。特によくなったのは足のバランス。とにかく3年ぶりの日本での試合で日本のファンに喜んでもらえる試合ができてよかった」
途中、同じ控室で、試合を待つ村田と握手。「彼とはラスベガスで一緒に練習をしたからね。スパーリングを見たり、教え合ったりしたよ。村田と僕はスタイルが似ている。ふたりでチャンピオンになれたらいいね」
途中、同じ控室で、試合を待つ村田と握手。「彼とはラスベガスで一緒に練習をしたからね。スパーリングを見たり、教え合ったりしたよ。村田と僕はスタイルが似ている。ふたりでチャンピオンになれたらいいね」
サンチェス
一方、敗れたサンチェスは「きょうは相手が強かった。相手の何がよかったというより、すべての部分で強いと感じた。リナレスは本当にいいチャンピオン(選手)だと思う」と話し、完敗を認めた。