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[試合後会見]2013.8.6

復帰戦でランカーを破る殊勲

左:有川 右:大川
 5日、後楽園ホールで開催された「アンタッチャブルファイト20」のメインイベントで、元日本スーパーライト級ランカー、大川泰弘(29=ワタナベ)が2年3ヶ月ぶりに復帰した。5連勝中の日本ウェルター級4位、有川稔男(28=川島)と対戦した大川は終始足を動かし続け、僅差判定ながら殊勲の勝利を上げた。
接戦を制した大川
 最後は集中力を切らしたという大川だが、序盤から上体を柔らかく使い、打っては動く戦法で有川に的を絞らせず、飛び込んでのジャブ、右ストレートで確実にポイントを積み重ねた。
'10年7月以来の勝利
 約3年ぶりの勝利を手にした大川は、ブランクの理由に「仕事の関係上、どうしてもボクシングから遠ざかざるを得なかった」と話し、その間に家庭を持ち、仕事を変え、転職先の支えを得て復帰が叶ったことを打ち明けた。
 試合後のリング上では、8ヶ月になる長男の泰駕くんを抱き、約100人からなる応援団の祝福を受けていた。
長男の泰駕くんと
 最後に、この試合に全てを懸けていたいう大川は「目標はまだ定まってはいないが、支えてくれる人たちがいる限りボクシングを続けていきたい」と笑顔を見せた。
 キャリア11年目の大川の戦績は、これで24戦10勝(3KO)11敗(3KO)3分となった。