[試合後会見]2013.8.4
6年越しの雪辱なったか
左:大村 右:金子
日本スーパーフェザー級王者、金子大樹(25=横浜光)の4度目の防衛戦が3日、東京・後楽園ホールで行われた。11位にランクされる挑戦者の大村光也(32=三迫)が前日の計量で体重オーバーだったため、勝っても負けても金子の王座は移動しないという変則タイトルマッチとなった。6年前、大村に敗れている金子は雪辱を果たすことができたのか。
大村は玉砕覚悟の特攻
予想できたことではあったが、試合は実に呆気ないものだった。1R半ば、両者が交差した瞬間に繰り出した金子の左フックで大村がダウン。これで勝負は決したも同然だった。再開後、金子が左ボディブローからワンツーをヒットすると大村は2度目のダウンを喫した。同時に青コーナーから棄権のタオルが投げ込まれた。
やはり調整ミスが響いた
リングウォークから10分足らずで控室に戻ってきた大村は、「思い切っていったけれどダメでした」と、悔しさを押し殺して話した。
試合後の大村
計量失敗に関しては「プロとして自分が甘いということ。いつもなら落ちていたけれど、調整ミスです」と、多くを語らなかった。金子に雪辱を許したことについては「6年前とは変わっていました」と、これも言葉少なに話すに留まった。
内山王者にも自信はある!
一方、少し遅れて控室に戻った金子は、4度目の防衛と雪辱にも心底喜べないといった様子だった。「チャンスがあれば早く倒したいと思っていました。相手の体調が完璧ではないので、前半に死に物狂いで来ることは分かっていました。その元気なうちに仕留めたいと思っていたんです」と、少しだけ表情を緩めた。話が世界挑戦のことに及ぶと「もちろん世界挑戦はやりたいです。外国の上位ランカーでもいいので戦ってみたいですね。内山(高志)さんからオファーがあれば喜んでやらせてもらいます。もちろん自信はあります」と言い切った。
金子の会見
4度目の防衛に成功した金子は24戦19勝(12KO)2敗3分。大村は25戦16勝(12KO)8敗1分。