ボクシングモバイルニュース
[試合後会見]2013.7.23

山口の鬱憤晴らし!?

1Rからエンジン全開
 王座統一戦が暫定王者ダニエラ・ベルムデス(23=アルゼンチン)の来日が不可能となり、急遽ノーランカーのチュタポーン・プラディッサン(31=タイ)との防衛戦に、さらにWBAの承認が下りずノンタイトル戦となってしまったWBA世界スーパーフライ級王者・山口直子(35=白井・具志堅)。22日、後楽園ホールで行われた契約ウェイト8回戦では、鬱憤を晴らすかのようにタイ人選手に襲いかかった。
続けざまに3度のダウンを奪った
 立会いこそジャブで探りを入れた山口だったが、力の差を確信すると相手をコーナーに追い詰め、ワンツー・フック、さらにボディへの連打で立て続けに3度のダウンを奪い、開始から116秒で試合を決めた。
ベルムデスとやりたい!
 試合後の会見で山口は「ノンタイトルに変わった時はかなり動揺し落ち込んたが、もう気持ちは切り換えた。今は逃げたベルムデスを追いかけたくなった」と話し、「闘えるなら敵地でも構わない」と執念を見せた。
早く試合を決めたいと会長
 ベルムデスには、山口の次戦で統一戦をするようWBAから指令を出されているが、WBOのベルトも持つベルムデスの真意は計れず、交渉しだいでは入札になる可能性もある。「1ヶ月以内に目途をつけたい」と話す具志堅会長は10月の開催を希望するが、「向こうのボクシングビジネスは分からない」と不信感を募らせている。