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[ニュース]2009.6.14

坂田健史、復帰戦勝利!!

6/14 坂田VS全戦
 昨年大晦日、デンカオセーン・クラティティーンジム(タイ)に2回KOで敗れWBA世界フライ級王座を奪われた坂田健史(協栄)。14日、一時は引退を噂された坂田であったが、階級をスーパーフライ級に上げ、後楽園ホールのリングで復帰戦を迎えた。
 立ち上がりこそ、坂田は韓国フライ級王者・全鎭萬(韓国)にスロースターターの悪いクセを突かれ先制を許してしまうが、中盤以降は坂田の前に出るボクシングが試合を支配。判定に持ち込まれるも、坂田が手数・クリーンヒットで上回り判定3-0で勝利し、復帰戦を見事勝利で飾った。
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 坂田の復帰戦は、対戦相手の全が脅威の粘りを見せた。坂田が何度もコーナー・ロープに詰め連打を打ち込むも、全がその都度打ち返しダウンを拒む。坂田が終始試合の主導権を握り判定3-0で勝利するも、全の粘りに復帰戦KO勝利を奪う事が出来なかった。
 試合後のインタビューで坂田は「(半年振りのリングは)やっぱり嬉しい。でも今日はスッキリ行きたかったが相手が強かった。思い通りのボクシングは出来なかった。年内にもう一試合やりたい。もっと強くなって世界をもう一度やりたい」と復帰の挨拶と世界2階級制覇を観客にアピールした。
 今回、スーパーフライ級に階級を上げての復帰となった坂田健史。世界スーパーフライ級はWBAを名城信男(六島)が、WBCをビック・ダルチニアン(豪)がそれぞれ保持している。また、この階級での世界挑戦には日本王者・中広大悟(広島三栄)、東洋王者・河野公平(ワタナベ)が坂田の前に立ちはだかり、世界2階級制覇は険しい道のりとなるであろう。
 大晦日敗戦から見事復帰したバーニングハート・坂田健史の次戦、世界への扉を開ける対戦相手は果たして誰となるのか…。