[動画・公開練習]2013.6.27
八重樫、井上が初スパー
左:八重樫 右:井上
24日、25日の両日、大橋ボクシングジムで8月に世界タイトル戦を控える八重樫東が、同じく8月に日本タイトル戦を控える井上尚弥をパートナーに初のスパーリングを行った。
松本好二トレーナー
24日、八重樫東と井上尚弥は、報道陣に囲まれる中、初となる5ラウンドのスパーリング行った。スパーリングが終わり熱気冷めやらぬ中、両トレーナーに話を聞いた。
八重樫東のトレーナーを務める松本好二チーフトレーナーは、「八重樫は追い込んでいる時期でコンディションが違うので一概には言えないが、午前中ハードな練習をこなして体が動かない中でのスパーリングだったので、技術的なものは出にくいと思う。その中で出来る事、気をつけなければいけない事は、八重樫自身が見つけられていると思う。そうじゃない時のスパーリングをみたいですね」と話す。
八重樫東のトレーナーを務める松本好二チーフトレーナーは、「八重樫は追い込んでいる時期でコンディションが違うので一概には言えないが、午前中ハードな練習をこなして体が動かない中でのスパーリングだったので、技術的なものは出にくいと思う。その中で出来る事、気をつけなければいけない事は、八重樫自身が見つけられていると思う。そうじゃない時のスパーリングをみたいですね」と話す。
井上真吾トレーナー
井上尚弥の父でありトレーナーを務める真吾氏は、「今日は全体的に中途半端だったかなと思う。自分の徹底したボクシングができていなかった。八重樫選手と初めてスパーリングをしたことで、課題や修正しなければならない部分が見えた。世界チャンピオンとのスパーリングで課題が見えるということは、こちらとしても、とてもありがたい事で、今日は沢山の課題が見えました。尚弥は数回こなせば自分のペースに持っていけるので、こうした経験が自然に日本タイトル戦につながると思います」と明かす。
大橋秀行会長
今回の練習について大橋会長は、「すごいスパーリングだった。週2回くらいやりたいけど、ちょっと危険過ぎると思う。ただ、すごく良い部分もあった。尚弥の左ボディを八重樫は打たせてはいけないし、尚弥の打終わりをしっかりと八重樫が狙う。それぞれ次戦の相手が得意としているものなので、お互いが課題を見つけ、確認しあい、自分の持ち味を出せる内容の濃いスパーリングだった。明日またやります(笑)」と笑顔を見せた。
左:八重樫 右:井上
翌25日、2度目となる八重樫と井上のスパーリングが行われた。
「昨日は八重樫さんの距離でやってしまったので、今日は自分の距離で行こうと考えていました」と話す井上は、中間距離から飛び込んでアッパー・ボディへと繋ぐコンビネーションを狙う。幾度も王者に捕まるものの、果敢に接近戦に挑み、スイッチを使うなど5Rのスパーを終えた井上は「八重樫さんと接近戦で練習しているとすごく自信がつきます。八重樫さんの距離でやらない事を徹底できれば、更に自信をつけられると思います」と満足している様子で話した。
「昨日は八重樫さんの距離でやってしまったので、今日は自分の距離で行こうと考えていました」と話す井上は、中間距離から飛び込んでアッパー・ボディへと繋ぐコンビネーションを狙う。幾度も王者に捕まるものの、果敢に接近戦に挑み、スイッチを使うなど5Rのスパーを終えた井上は「八重樫さんと接近戦で練習しているとすごく自信がつきます。八重樫さんの距離でやらない事を徹底できれば、更に自信をつけられると思います」と満足している様子で話した。
八重樫東
ガードを固めながらプレッシャーを掛ける八重樫。今回のスパーについて「疲れはなしにしても、いっぱいいっぱいですね(笑)」と話していた八重樫だったが、ひとたび自分の距離に持ち込むと、怒涛のラッシュを井上に浴びせ王者の貫禄を見せる。最後に八重樫は「打って打たれてのボクシングでやってきたが、やはりパンチをもらっているとダメージも溜まる。そういった意味でもディフェンスは、いつも課題にしています。でも攻撃することも大事なので、攻防のバランスに重点を置いていけたらと思います」と世界戦へむけての課題をあげた。