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[発表会見]2013.6.8

三好「このチャンスを生かす」

孫トレーナー、三好、新田会長
 今年4月の正式加盟後、初のIBF世界タイトルへの挑戦が決まった東洋太平洋女子バンタム級王者・三好喜美佳(川崎新田)が8日、川崎市内で発表会見を開いた。
 三好は今月29日、メキシコ・シティのメヒコアリーナで開催されるIBF女子世界バンタム級王者ヤズミン・リバス(メキシコ) 4度目の防衛戦に挑む。
10周年パーティの様子
 この日は、川崎新田ジム設立10周年記念パーティが同じ川崎市内の会場で行われた。
三好の会見
 会見で三好は、初のIBF挑戦について「男女合わせて最初の挑戦者となれて光栄。でも団体は気にせず、勝つことだけに集中したい。メキシコで持ち味を発揮してベルトを持ち帰る。このチャンスを生かします」と力強く答えた。
ジムマスコットと記念撮影
 王者リバスは38戦27勝(9KO)7敗4無効試合の戦績を誇り、これまでフライ級からバンタム級までの地域タイトルのほか、WBA、WBCの世界王座も獲得している実力者。13歳でプロボクサーとなり、今年で12年目の25歳。新田渉世会長いわく、スタミナと手数のある右ボクサーファイターで、この部分では三好と似たタイプとのこと。ただし、パンチの精度は三好に分があり、現在の練習でさらに精度を高めていると、自信を滲ませた。
川崎に世界タイトルを
 川崎新田陣営は26日に日本を出発し、到着3日後に試合という強行日程でメキシコにのりこむ。新田会長は「2,200mと空気の薄い高地での試合、またタイトなスケジュールとこちらが不利は承知の上。それでも世界戦のチャンスがあるなら逃すべきではない」と話し、ジム節目の年に2度の世界戦を行うことに「叩上げの選手ばかりのジムにしては頑張っていると思う。これも地元の応援があってこそ。世界タイトルを獲って川崎に恩返しがしたい」と、地域密着への思いをこめた。