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[動画・公開練習]2013.5.2

パーラ「強さを証明する」

和やかなパーラ陣営
 WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)から最強の証を奪い獲るべく、ベネズエラから来日した無敗の挑戦者ハイデル・パーラが2日、都内のワタナベジムで公開練習を行った。
 当日の試合を中継するテレビ東京のカメラに向かいパーラは「ウチヤマ、当日はどちらが強いかリングで決めよう」と堂々の宣戦布告となった。

■WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ12回戦
王者・内山 高志(ワタナベ)VS挑戦者ハイデル・パーラ(ベネズエラ)
■日時:5月6日(月・祝)
■会場:大田区総合体育館
■お問合せ:ワタナベジムTEL.03-5449-3278
調整は順調、自信もある!
 フランシスコ・ダ・シルバ・マネージャー、エンリケ・センテンロ・トレーナーと会見を開いたパーラは「日本の気候は気持ちが良い。ウェイトもリミットに近くパーフェクト。あとはゴングを待つだけだ」と笑顔を見せると、初の世界王座挑戦にも「とても楽しみでビッグチャンス(笑)。このチャンスを逃すことなく、ベネズエラにベルトを持って帰るよ」と自信に満ちた表情を浮かべた。
ロープで汗を流すパーラ
 王者・内山の強打は怖くないかと尋ねられパーラは「全く怖さを感じない(笑)。ウチヤマはスピードがある素晴らしいボクサーだか、当日は誰が強いのかハッキリするだろう」と余裕のコメント。センテンロ・トレーナーに内山対策を求めると「ウチヤマはとてもパワフルで前に出でくる選手。作戦は明かせないが、新しいチャンピオンが誕生することは間違いない」と政権交代を予告すると、シルバ・マネージャーも「ベネズエラ国民はパーラの勝利を信じている。そして兄弟で世界チャンピオンになることはパーラの、ベネズエラの夢である」とタイトル奪取を確信していると語った。
笑顔の中にも厳しい眼差し
 公開練習でパーラはスパーリングを行わず、入念なシャドーボクシングとロープで汗を流した。パーラは警戒なステップから縦横無尽にリングを使い、ヒットマンスタイルから放たれるジャブ・右ストレートは切れ味も鋭く、会見で語っていた通りコンディションの良さをうかがわせた。パーラはセンテンロ・トレーナーとのミット打ちでは伸びのある左アッパー・右ストレートを突き刺し、スピード感溢れる動きを報道陣に披露した。
角度の良い右アッパー
 パーラの練習を目の当たりにした佐々木トレーナーは「予想通りの動きですが、小さいのでスピードが速く感じる。パーラは顔が綺麗でディフェンスが巧そうですね。柔らかい動きとステップに惑わされず、1発を狙わないでジワジワと詰めていきます」とスピードとリズムに警戒感を募らせた。
兄弟王者を目指す!
 最後にパーラは「私はベネズエラだけでなく、世界中でベストと言われるボクサーとなるために日本へきた」と意気込みを口にした。
 盤石王者として君臨する内山高志と激突し、無敗の挑戦者パーラは白星を積み重ねると同時にタイトルを奪い獲り、兄・ロレンソとの兄弟世界王者を実現させるのか…。