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[意気込み]2013.4.27

佐々木「崖っ淵の戦い」

佐々木 基樹
 足かけ17年のプロ生活で49戦(39勝24KO9敗1分)を経験している佐々木は、37歳にして世界ランクに名を連ねている。相手にとってその肩書は魅力的に見えるはずだ。しかし、佐々木は若手の踏み台になるつもりなどさらさらない。狙うは日本2階級制覇、東洋太平洋3階級制覇だ。

■東洋太平洋ライト級王座決定戦&日本ライト級タイトルマッチ12回戦
日本王者・加藤 善孝(角海老宝石)vsWBC世界同級14位・佐々木 基樹(帝拳)
■日時:5月4日(土)
■会場:後楽園ホール
■問合せ:帝拳プロモーションTEL.03-3269-6667
帝拳ジムにて
WBC世界ライト級14位
佐々木 基樹(帝拳)
■以前、加藤選手とはスパーリングをしたことがあるそうですね。
佐々木 そうらしいですね(笑)。でも、まったく覚えていないんですよ。

■加藤選手の試合は何度かリングサイドで観戦していますよね。
佐々木 近藤(明広)選手との試合など、何度か見ています。ガードが堅くて左ジャブが伸びてワンツーもある。穴のない選手なので対策のたてようがないですよ。でも、ころっと負けるつもりもないですよ(笑)。かといって簡単に勝てるとも思ってはいません。接戦になると思うので、1ポイントか2ポイントが値千金になるんじゃないですかね。
接戦になると思う
■自身にアドバンテージがあるとしたら、どんな点でしょうか。
佐々木 キャリアぐらいですかね。でも、向こうも20何戦もやっているので、アドバンテージというほどのものはないでしょう。

■37歳という年齢を考えると崖っ淵ともいえますが、その意識はありますか。
佐々木 もちろんあります。ここ7年ぐらい、ずっとそうです。今回は本当の崖っ淵ですよ。予想は加藤選手が有利ですからね。そういう世間一般の見方を受け止め、それをどうひっくり返すか。負ける可能性も含めて自分なりに策をたてて試合に臨みます。
今回は本当の崖っぷち
■序盤から主導権争いになりそうですね。
佐々木 でも、どちらかが完全にペースを握ることは考えにくいと思うんですよ。競ったまま最後までいくんじゃないですかね。

■この試合に向けた意気込みを聞かせていただけますか。
佐々木 勝てば東洋太平洋、日本合わせて5冠ですからね。勝てばひとつの歴史になるじゃないですか。逆に負ければ引退だし、それはそれで歴史ですからね。
ボクサーとしてすべてを懸ける
■負ければ引退の覚悟ということですか。
佐々木 当然でしょう。もう定年(37歳)を越えているんですから。でも、そう簡単に負けはしませんよ(笑)。

■加藤選手にメッセージを。
佐々木 メッセージといっても友達じゃないんで。「いい試合をしましょう」というぐらいですね。

「ボクモバの目」
 世界14位に名を連ねている佐々木は、この試合に勝てば日本2階級制覇、東洋太平洋3階級制覇となる。その一方、本人が言うように負ければあとがない状況でもある。区切りとなる50戦目。佐々木がどんなリング・パフォーマンスを見せるのか、注目したい。