[動画・公開練習]2013.4.13
村田が三迫ジムで公開練習
連日大盛況!
前日にプロ転向を正式発表したロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太が13日午後、プロとして所属することになる三迫ジムでトレーニングを公開した。5日前に日本スーパーライト級王者になったばかりの小原佳太(三迫)を相手に、軽めながら2ラウンドのスパーリングも披露した。
昨日よりはリラックス?
午後1時の予定よりも早めにアップを始めた村田は、軽いストレッチをしたあとシャドーボクシングを行い、次いで東洋大学の1学年後輩でもある小原とグローブを交えた。プロ転向を発表した翌日の金メダリストのスパーとあって、ジムには民放5社のテレビカメラをはじめメディア、関係者など70人以上が詰めかけた。小原とのスパーでは村田がパンチを繰り出すたびにパシャッ、パシャッという数え切れないほどのシャッター音がジム内に響いた。
日本王者を圧倒
練習前の体重が77キロという村田は3階級下の後輩を左ジャブで煽り、ときおり重量感のある右ストレートを合わせるなど感触を確かめるような動きに終始した。それでも2R目には右アッパーで相手をのけ反らせ、さらに右を打ち込むなどアマ王者の片鱗を見せつけた。
パートナーを務めた小原
大学時代にも数え切れないほど手合わせした経験を持つ小原は「実力差がありすぎます。でも、先輩のために体を張るのが後輩の役割でもあるので」と、息を弾ませながら感想を口にした。「打ち方を変えたと聞いていましたが、(パンチの打ち出しが)以前よりもワンテンポ速くなっています。だから気づいたときには打たれている感じです」と先輩の進化を説明した。
プロテストも大丈夫かな
スパー後にトレーナーとのミット打ち、そしてシャドーボクシングと、村田は約1時間で練習を切り上げ、そのあとで待ち構えるメディアに対応した。「昨日がスタートなので気持ちを新たに臨んだんですが、体調がすぐれず…これからは体調管理もしっかりやります」とまずは自己反省の弁。スパーの感想については「16日のプロテストに向けパンチがしっかり見えるようにやりました。日本チャンピオン(小原)のパンチに慣れておけば(プロテストは)大丈夫かなと。心強いです」と話した。「(小原は)大学ではひとつ学年が違いますが、プロでは彼が大先輩ですから尊敬しています。でも、きょうは大学時代の上下関係を気にしてか遠慮してくれたみたいです」と、アマの後輩でありプロでは先輩の小原を持ち上げた。
技術面に関しては防御を意識しているという。「顔にグローブをつけたブロックだとダメージを受けるので、少し顔から離したり、また足の運びなども無駄のないものにしたいと思っています。プロではバランスが一番大事と言われたので、その点にも注意しています」
技術面に関しては防御を意識しているという。「顔にグローブをつけたブロックだとダメージを受けるので、少し顔から離したり、また足の運びなども無駄のないものにしたいと思っています。プロではバランスが一番大事と言われたので、その点にも注意しています」
いよいよ16日、ホールのリングに
明日14日には南京都高校時代の先輩でもある山中慎介(帝拳=WBC世界バンタム級王者)とともに、WOWOWで放送されるノニト・ドネア(比/米)対ギジェルモ・リゴンドー(キューバ/米)の試合の解説を務める予定だ。そして16日には後楽園ホールでプロテストに臨むことになっている。予定される3ラウンドのスパーリングをフジテレビが7時台に生中継するという異例の扱いだ。
「緊張感はあります。出だしが良くても引退するときに誰も来てくれないのではダメなので、これからも(実力で)注目を集めていきたいですね。(16日のプロテストは)ここで落ちたら何にもならないので、この3日間、しっかりと体調管理に努めます」。最後はしっかりと自分を戒めていた。
金メダリストの新たな挑戦が始まった。
「緊張感はあります。出だしが良くても引退するときに誰も来てくれないのではダメなので、これからも(実力で)注目を集めていきたいですね。(16日のプロテストは)ここで落ちたら何にもならないので、この3日間、しっかりと体調管理に努めます」。最後はしっかりと自分を戒めていた。
金メダリストの新たな挑戦が始まった。