石本、吉田 結果に明暗

WBOインターナショナルSバンタム級タイトルマッチ
○石本康隆(帝拳)
　10回判定(2対0)
×ウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)

　前日のオッズでは9対1と元世界スーパーバンタム級王者で現WBO同級1位のバスケスが有利と石本には厳しい戦いが予想された、WBOインターナショナル王座戦10回戦。石本のコンビネーションに対しジャブで様子を見ていたバスケスが3Rに狙っていたかのような右ストレートを石本の顎にヒット。

　ここから徐々にバスケスのリズムになりかけていったが、石本も必死に応戦し食い下がる。試合中盤にはマカオのファンも熱狂するほどの打撃戦で石本は左目をカットするが、8R終了のゴングと同時に石本の右ストレートがヒットしバスケスがダウン!立ち上がったバスケスは9R、10Rを何とか仕留めようとする石本を捌くのが精一杯で試合終了のゴング。判定は95-95、96-93、95-94の2対0のマジョリティデシジョンで石本の勝利。元世界王者を破る大金星上げた石本は28戦22勝(5KO)6敗。バスケスは26戦22勝(19KO)3敗1分となりスーパーバンタム級トップ戦線から後退しまう形となってしまった。

Sフェザー級8回戦
○ポール・フレミング(豪)
　4回1分07秒TKO
×吉田龍生(本田フィットネス)

　スーパーフェザー級8回戦として行われた戦いは1Rから右のカウンターを顔面に受け、左でボディを繰り返し打ち込まれるフレミングの一方的な展開で始まった。吉田は2Rに早くも左目をカットしてしまい、ますます苦しい境地に立たされてしまう。4R早々に大きくカットした目の状態のチェックを受け、一度は試合続行となったが、1分07秒にレフリーが試合を止めた。北京五輪に出場したこともあるフレミングは18戦全勝(13KO)とし、無敗をキープ。一方、吉田は3連敗を喫し、28戦22勝(10KO)6敗となった。