ボクシングモバイルニュース
[試合後会見]2013.4.7

6日の後楽園ホール

ロリ・ガスカと下田昭文
 6日に後楽園ホールで開催された『ダイナミックグローブ』は、メインイベントの日本スーパーフェザー級王者・金子大樹(横浜光)vs玉越強平(千里馬)の試合の他にも元WBA世界スーパーバンタム級王者・下田昭文(帝拳)vs元東洋太平洋同級王者のロリ・ガスカ(比)の一戦などで大盛り上がり。その中でも、一昨年の東日本新人王トーナメントで敢闘賞を受賞した横山雄一(帝拳)を相手に、1ラウンドTKO勝利を収め、鮮烈な後楽園ホールデビューを果たした関西の新鋭・角谷隆哉(Gツダ)の名前は覚えておきたい。
攻めあぐんだ下田
 「きつくプレスを掛けられなくてキッチリ打てなかった」とドロー判定を悔やんだ元世界王者の下田は「バランスが悪くいいパンチが打てなかった」と試合を振り返った。今後に関しては「少しゆっくりしてから考えます」と一呼吸入れた。
ロリ・ガスカ
 フットワークとバネでテンポよく攻める下田に最後まで的を絞らせなかったフィリピンの実力者ロリ・ガスカは「クリンチの時のボディ攻撃とローブローは気に入らなかったけど、いい試合だったよ。下田はいいファイターだと思う。出来ればまたやりたい」と笑顔を見せた。
 この日マカオでは、WBOインターナショナルのスーパーバンタム級タイトル戦が行われ、石本康隆(帝拳)が、元WBO世界同級王者のウィルフレッド・バスケスJr.(プエルトリコ)を判定2-0で下したというビッグニュースも飛び込んできた。スーパーバンタム級戦線が更にヒートアップ。今後の日本人選手の動向にも注視したい。
下田戦の採点表
 日本スーパーフェザー級タイトル戦をメインイベントに控えた6日の後楽園ホールを熱くしたのは関西の新鋭・角谷隆哉(Gツダ)。ボクシングモバイルでは5%というファンの勝ち予想をよそに見事なTKO勝利を収めた。パンチ力には定評があった元キックボクサーは「少しボクシングの動きがわかってきた」と前日計量後に話していたが、スピードと勝負勘も備わってきた。
角谷、後楽園ホール初登場
 後楽園ホールで初めて試合をしたという角谷は試合後の控室で「リングの上で程よい緊張感を保てた。いい雰囲気だった」と聖地のリングに上がった感想を口にすると「横山選手はパンチ力があるので、効くパンチをもらう前に勝負できてよかった」と試合を振り返った。
左:角谷/右:本石マネージャー
 囲み取材に同席したグリーンツダジムの本石マネージャーは「思っていたより動けた。横山選手が前に出てくるところをジャブで距離を保ちながら左フックを合わすことをイメージしていた。練習通り出来てよかった」とこの日の角谷に合格点を出した。