ボクシングモバイルニュース
[ニュース]2009.4.15

安全面向上を目指し!!

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 JBC・JPBAは14日、先月21日の日本ミニマム級王座決定戦でKO負けを喫し、急性硬膜下血腫で3日後に他界した辻昌建選手(帝拳)のリング禍を検証し、今後のボクサーの安全面を向上させる為、合同健康管理委員会を都内で開催した。
 委員会終了後、JBC安河内事務局長、JPBA北澤事務局長、コミッションドクターらが会見を開き、今後実施して行くと思われる再発防止策を発表した。
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 JBC安河内事務局長から発表された防止策は、①コーナーインスペクター(検査官)の配置(6日の後楽園ホール興行より試験的に実施)、②第三者で構成される査問委員会の設置、③20戦以上試合経験のあるボクサー及びB級からA級に昇級するボクサーのMRI検査の導入(実費面負担が今後の課題)、④ボクサー、セコンド・トレーナー参加の医事講習会開催(関西地区では既に実施)、⑤試合時のチーフセコンドの厳格化(医事講習会に参加する事を資格付与の条件とする)などの5案が発表された。
 今後、これらが全て即実施されるには人員的・時間的問題があるものの、これを基本案として、ボクサーの安全面がより向上される事に期待が高まる。
 それにはボクシング界全体が今回のリング禍に対し真剣に向き合い、JBC・JPBA、各ジムだけではなく、第三者とも積極的に意見交換をする事が重要になってきているはすだ。