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[記者会見]2013.3.4

山中、右をもっと磨く!!

記者会見の模様
 来る4月8日、両国国技館で開催される「The REAL」ワールドプレミアムボクシングVol.17"トリプル世界タイトルマッチ"のメインイベントを託されたWBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)が4日、最強挑戦者マルコム・ツニャカオ(真正)と激突する3度目の防衛戦に向け意気込みを語った。

■ワールドプレミアムボクシングVol.17「The REAL」
WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・山中慎介(帝拳)VS挑戦者マルコム・ツニャカオ(真正)
■日時:4月8日(月)
■会場:両国国技館
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667
最強挑戦者を迎える山中
 指名挑戦試合であるツニャカオ戦の練習テーマを尋ねられ王者・山中は「キャンプの疲れも抜け、ここからもう一段階上げた練習ができる。試合まで自分自身のボクシングを磨いてく必要がある。そして"右"のレベルアップに努めていきたい!!」と"Lightning"は左ストレートを活かすためにも、右の精度を上げることがカギになると話した。
統一戦も視野に
 元WBC世界フライ級王者であるツニャカオの警戒する部分を問われ山中は「出入りのスピードに注意しているし、ディフェンスも巧くて当て難いタイプですよね。ロハス戦では良い形で倒せたが、KOにはこだわらず自分のボクシングをしたい」と挑戦者のディフェンステクニックを評価し、統一戦に話題が及ぶと「WBAの亀田選手に限らず、WBOでもIBFでもチャンスがあれば(笑)。僕は統一戦に興味がありますから」と笑顔を見せた。
仮想ツニャカオのスパー
 会見が終わり、山中は集まった報道陣に対し、比国ライトフライ級9位フェルナンド・オコンをパートナーに3ラウンドの公開スパーリングを実施した。
えぐるような右フック!
 サウスポーのオコンは、低い姿勢から上体を振って変則的な動きで間合いを詰めるが、山中は冷静にジャブで出足を阻み、左ストレートを上下に打ち分ける。オコンも下がらず左ストレートで前に出るが、山中はガードを上げジャブで顔面を弾くと、代名詞である左ストレートをパートナーに浴びせた。山中はスパー中、常に右のガードを高くし、丁寧にジャブを突き刺し、会見で話した"右の使い方"に意識を置いていた。
ジムを引っ張る3人
 2度の防衛戦で山中は磐石なる強さを発揮し、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)と並び、いまや日本ボクシング界の双璧といっても過言ではない。
 トップコンテンダーを撃破し、山中慎介は世界が注目する"統一戦"を実現させることができるのか…。